・長野県議の適格性⑭ 高見澤敏光


高見澤敏光議員

県議の適正を診断シリーズの十四番手は志昂会の高見澤敏光議員です。
選挙区は南佐久郡、当選回数は1回。


検証の根拠としては、平成17年8月25日に松葉謙三弁護士によって監査請求書された、
「長野県議会各会派の政務調査費に係わる住民監査請求書」を引用します。

政務調査費疑惑

3、志昴会
 志昴会は、別紙3のとおり、①必要性がないのに、必要であると称して、会派の支部事務所を借用し、これに政務調査費を支出し、又は按分比率を高く充当し⑤必要性がない県外視察に政務調査費を充当し、⑥ガス代、電気代、新聞代、電話代における私用、後援会、会派事務所の負担按分割合を不当にし、政務調査費を多く充当した。

別紙3 志昴会関係―返還請求合計 130万3408円

4、高見澤議員関係―返還請求合計25万0206円

支部事務所の賃借料は不必要―返還請求金額合計18万円

 議員が取締役をしている嶋屋住設株式会社から月額5万円の内4万円を政務調査費から充当している。マニュアル9頁では、「調査研究事務所と政治団体事務所を兼ねる場合は政務調査費に」充当する額の上限は2分の1とされているのに、80%に当たる4万円を政務調査費に充当しているのは、違反である。そもそも、支部事務所を借用する必要性がない。必要とするならば、どのように使用しているか証明する義務がある。仮に必要性があるとしても、50%が上限である。少なくとも30%は返還すべきである。
1万5000円*12=18万円となる。

⑥新聞代全額に政務調査費を充当するのは不当―返還請求額70206円

 後援会事務所を兼ねる事務所の新聞代を月11701円につき、100%政務調査費を充当しているが、50%とすべきである。
11701円*12=140414円の50%70206円は返還すべきである。

     ◇     ◇

また、志昴会は元長野県特別職報酬等審議会の森永卓郎会長に対して、公開質問状を出しています。
"公開質問状(PDF)"
政務調査について、既得権を守ろうと必死な様子がにじみ出ていると感じられますね。

支持政党のねじれ

 高見澤県議は、羽田孜民主党長野県総支部連合会代表)の後援会「千曲会」に所属し、
3月11日に発表された民主党長野県連の推薦県議として名前を挙げられたが、
「推薦を受けるのは自民党千曲会」として民主党の推薦を拒否している。


地盤は民主党だが、支持する政党は自民党であり、利害が対立する両党に共生している。


注記。

  1. 県議の画像は、会派のHPより。
  2. 違法性、不当性は監査請求の原文の表現をそのまま引用しました。
  3. 県議の採点表をつけていますので、参考にしてください。⇒  長野県議採点表


つづく。