・猛暑にも粋な一組限定の宿

京都市東山区・あずきや粋な宿のニュースです。

宿泊施設にとっては書き入れ時の夏休み。

しかしこの時期、京都市東山区の町家を使った宿はひと月休業する。


理由はエアコンを付けていないから。

主人は「町家の構造とエアコンは合わない。でもお客さんには耐えられない暑さかもしれないので休みます」。

京都市が観光客5000万人構想を掲げるなか、商売よりも町家の趣や環境を大切にする気持ちが光る。


蹴上の三条通に面した小さな宿「あずきや」は北村チエコさん(35)が4年前に始めた。

昭和初期に住まいとして建てられた自宅を改修した。

改修する際、エアコンを付けなかった。


町家は通気性の良さが特徴で「土壁の雰囲気にもエアコンはそぐわない」。

結果、真夏はやっぱり暑い。「それは覚悟のうえ。でもお客さんには暑すぎるから、宿を休みにしました」


祇園祭宵山(7月16日)から五山の送り火(8月16日)まで完全休業する。

その前後は「暑いですよ」と客に念押しし、ひと組限定で宿泊を受け付ける。

ひと組なら部屋の戸を開け放って、風を通せるからだ。


ひと月間休業するのは商売上は苦しい。

しかしエアコンは付けたくない。

「夏が暑いのは仕方ない」。

涼しい顔だ。

京都新聞の記事より)


気持ちのゆとりが生み出す粋ですね。

地球温暖化を防止するキーワードは、ゆとりかもしれない。