・家庭向け炭素税を考える

地球温暖化防止のために温暖化ガスの削減が求められていますが、最も効果的だと考えられるのが炭素税です。

二酸化炭素などの温暖化ガスを一定量以上放出すると、税金を取られるとなれば、温暖化には無関心な人でも排出ガスの削減に取り組むのは必定です。


そこで、我が家を例題として、炭素税のモデルを考えてみました。

二酸化炭素を対象とした場合、排出量取引の単価がトン当たり3000円くらいだそうです。

また、IPCCでは温暖化対策費用は1トンの削減に100ドルが必要としている。


炭素税の性格からして、温暖化防止に必要な費用を捻出すると考えたほうが適当だから、二酸化炭素1トン当たり12000円としました。

次に課税標準の設定は、2020年には20%程度の削減が必要だといわれていることを念頭に、1990年比で-20%より多い場合に課税することとしました。


我が家は五人家族なので、5人世帯の二酸化炭素排出量の全国平均値を計算したら、1990年比-20%だと4.2トン。

我が家の二酸化炭素排出量は、自営業の分も含めて2005年の実績で5.3トンですから、差し引き1.1トンとして13200円が課税される計算となります。


2005年は、それなりの省エネしかしていなかったので、課税されても当然だったと思いますが、2006年はかなり頑張って省エネしたので課税標準を下回っています。

2006年の年間排出量は3.7トン。

2020年基準を満たしているとみなされるので、当面は非課税世帯となると見込んでいます。


では、2050年には50%削減を目標にするとされていますので、その場合は2.6トンが5人世帯の標準排出量となります。

事業系排出量を除いた我が家の家庭からの排出量は2006年実績で2.5トンなので、家庭としては2050年標準もクリアしていることになりました。


炭素税が導入されても怖くないな。