・市長選挙模擬討論会のその後

駒ヶ根市行政評価制度報告書より

北沢候補が市職労と交わした約束で事件

昨日(1月11日)、駒ヶ根市役所で事件が起きました。

北沢候補が市職労と交わした密約の文書に怒った市民が、市長室に乗り込んできたからです。

市長は無事に逃げ果せたようですが、「責任者を出せ」と言われて出てきたのが、市職労の代表。

証拠物件を突きつけられて、おろおろするばかりだったと伝え聞いています。

その証拠物件は⇒2008-01-10 ・北沢候補と市職労が交わした約束

市長選立候補者の話を聞く会 後編

10日に行われた「市長選立候補予定者の話を聞く会」の三問目は財政問題とその対策財源。


北沢候補は、これまでの(中原市長による)社会基盤のために生じた借入金であるとして、その正当性をアピールし、後継候補としての存在を示す。

将来世代に負担を先送りしない、市民ニーズに合わせた財政運営を掲げたが、財源の確保には歳出の無駄を省くとだけ述べ、具体性が全くない。

歳入の増加策は現市政を踏襲し企業誘致と人口増加策にとどまる。


杉本候補は、土地開発公社の未利用地が44億円に相当すると実情を披露し、自治体の財政指標が変わり今のままではイエローカードが国から出される恐れがあるから、連結決算に基づいた財政健全化計画を市民に示す考えを表明。

財源としては、市を(民間感覚で)経営し、職員の削減に取り組むことに言及するとともに、民間からの副市長の登用にも触れた。


林候補は、債務保証などを含めた駒ヶ根市の財政指標が県下でワースト3であること指摘し、大型事業への投資が福祉予算の削減となって現われ弱者を困らせてきた現市政を批判し、抜本的な財政改革に取り組む意向を示した。

財源は、部長制の廃止、市長の給与30%減、公共事業の(地域制限つき)一般競争入札の導入など2億円を捻出し、これを福祉予算に充当すると述べた。


質問の趣旨からすると、問題点の捉え方には候補者間で違いが現われた、政策実現のための財源の具体性が評価の対象となると思います。

最も具体的だったのが林候補で、実現の可能性も高く、効果的な政策だと思います。

杉本候補は職員削減に取り組む姿勢は評価できますが、民間感覚の経営の実効性が見えない点がある。

北沢候補は財政問題への認識が薄い印象があり、負担を先送りしないための方策がなく、無責任な政策だと感じました。


市長選立候補者の話を聞く会 番外編へと続く