・教職員不正採用はどこにでもある

文科省の汚職事件で処分を発表する銭谷真美事務次官(手前)=10日午後、文科省
大分教育委員会で明らかになりつつある教員採用不正は、教育界全体の腐敗をあぶりだすかもしれません。

各地の教育委員会は「わが県(市町村)では、ありません」と断言しているところもありますが、多くは『出てこないと信じたい』。


多かれ少なかれ、どこでも教員採用の不正は行われていると考えるのが普通で、それが表ざたにならないと信じているのが教育委員会の本音でしょう。

大分は余りにも大掛かりだったために、不正システムの制度疲労が進み、隠し切れなくなったのだと思います。

不正システムが『健全に』稼動しているところでは、国会議員の口利きを頂点に、県議、市議、市町村長、有力者、金持ち、・・・、などによる不適格な人材の押し付けが機能しているのだと思うと、教育の崩壊もうなづけます。

文部科学省の幹部が、収賄で懲戒免職になるご時世ですからなおのことです。


どこにでもあるとなると程度の違いはあれ、長野県にもあるし駒ヶ根市にあると思われます。

教育関係者は「ない」と言うでしょうが、あっても無いというのが決まりですからまったく信用できません。

信用されるためには、「当教育委員会の不正の実態はこの程度です」と正直に出すことが求められます。


今回は教員の採用試験ですが、市職員の採用もまったく同じ不正の背景を抱えているはずです。

駒ヶ根市でカネが動いたかどうかは知りませんが、コネがものを言うとはもっぱらの噂ですから。


採用試験を100%情報公開し、採用者の【裁量】が及ばない透明性の高い採用システムに改めるべきです。

公務員は、不正のおかげで公職についているのではないことを証明する義務があると思います。