・名誉欲が町を壊した中原市政20年

2007年12月 伊南バイパス開通記念のセレモニーこの記事を見て、中原前市長がしゃにむに道路建設にまい進した理由が理解できた思いがします。

中原正純前駒ケ根市長が建設事業関係功労者国土交通大臣表彰を受ける =伊那毎日新聞

 駒ケ根市の前市長・中原正純さん(67)が08年建設事業関係功労者国土交通大臣表彰の受けることとなり10日、国土交通省冬柴鉄三大臣から表彰状が贈られた。中原さんは「大変な光栄。地域のみなさんのご協力のおかげで表彰の栄に属することになり、感謝に耐えない。今後も伊南バイパスをはじめ、道路整備が進み、地域が発展していくことを期待している」と語った。
 同表彰は建設事業関係の功労者や優良団体に対して毎年実施している。本年は247人5団体が選ばれた。
 5期20年間にわたり駒ケ根市を務めた中原正純市長は、国道153号伊南バイパス建設促進期成同盟会の会長も務めてきた。昨年末には伊南バイパス駒ケ根工区の全線開通を実現。道路事業の推進に尽力してきた。
 道路事業関係で表彰を受けた県内関係者は中原さん一人。そのほかの分野では、県内の3人が今年の表彰を受けた。

道路を作ったことで名誉が与えられる。

利権の温床となっている道路特定財源を使うことで表彰されるのでは、名誉欲に飢えている首長たちが飛びつくのも無理がない。


伊南バイパスが喫緊の課題として必要だったかといえば、NOです。

国道と並行して走る広域農道がバイパスとして機能している田舎町に、新たな幹線道路が必要だったとは思えません。

また、旧道と変わりなく信号が設置されたことで、車の流れはギクシャクしたバイパスとは名ばかりの生活道路と化しています。


さらに、バイパスが作られたことで中心商店街の衰退に止めを刺したことが、表彰に最も値しません。

中原前市長は、口では「中心商店街の復活に全力を尽くす」と言いながら、郊外型のまちづくりを着々と進めていました。

商店街の勢いを盛り返させても歴史に名を刻むことは出来ないからです。


中原市政とは、名誉欲が不要不急の道路を作らせ、利権が商店街を崩壊させた、負の歴史がしっかりと刻まれた20年間だった。