・北野誠が政教分離の毒舌で

無期限の謹慎処分が発表されたタレントの北野誠さん(毎日新聞)タレントの北野誠が、無期限の活動自粛に追い込まれましたね。

ネットでは「原因は何だ?」と論争が盛んですが、どうやら政教分離に反した宗教団体と政党の圧力との見方が有力という。


タレントによるラジオの不適切発言はたまにあって、その度に本人がしばらく謹慎して、ほとぼりが冷めたら活動再開というのが普通でしょう。

ところが、今回は所属の松竹芸能までも関係する役員、社員を懲戒処分にすると発表。

同社のホームページで「今後、当社内で再発防止を徹底すると同時に、全社員がタレントマネジメントのプロフェッショナルとしての矜持(きょうじ)を持ち、高い倫理観と強い危機管理意識を持ち、職務に励む所存です」とした異常事態です。


かなり高度で強力な圧力が掛けられたと見て間違いないですね。

該当する宗教団体は、政界にはびこっているだけでなく、放送業界でも要職に送り込んでいるらしい。

毒舌が売りのタレントの発言が、ことさらに急激な展開を見せた背景には、つもり積もった不適切発言が原因ではなくて、一発レッドカードを出せる権力のなせる業でしょう。


政権与党による情報操作や情報捏造は、最近では珍しくなくなってきました。

一タレントの毒舌にまで検閲が及ぶようになったとすれば、言論の自由は政権与党とそれに与する宗教団体のみの特権になってしまうのかもしれない。


北野誠事件の真実は、言論の自由を声高に叫ぶマスコミも実に慎重な扱い方をしている。

何かを恐れ、逆鱗に触れぬように細心の注意を払って、まるで腫れ物に触るように。

何を恐れているかは多くの人には判っている。

でも、それを文字にし、声に出せば自分の身を危険にさらす。


朝鮮共産党(現・朝鮮労働党の前身)に匹敵する恐怖政党だ。