・ビールの技術で自動車が走る

アサヒビールが行っている沖縄県伊江島でバイオエタノール燃料の実証試験(写真:産経新聞)気温が上がってビールのおいしい季節がやってきた。

飲めないので、こういった季節感はTVコマーシャルなどで実感するのみだが、アルコールは人が酔っ払うためだけにあるのではなく、自動車にも飲ませようとする動きがあるからビール会社から目が離せない。


アサヒビールでは、ビールの発酵技術を応用したバイオエタノールの実用化に向けて最終段階に入っているという。

同社は通常よりも育成スピードが2倍速いサトウキビを使ってエタノールを大量生産する技術の確立を急ぎ、来年度にも量産に乗り出す。


アサヒは、平成14年にサトウキビからエタノールを生産する技術の研究を開始した。

17年12月には試験設備を完成させ、18年1月から沖縄県伊江島でサトウキビから取り出した燃料をガソリンに混ぜて自動車用に使う実証実験に乗り出した。

実験は22年3月末までの予定で、アサヒはこの成果を踏まえ、同年4月以降に量産設備を建設する方針。

課題となるコストは、レギュラーガソリンの店頭価格が1リットル当たり115円程度で、税金を除いた実質コストは60円超に対して、アサヒのバイオエタノールは、実質コスト30円を目標にしている。


栽培植物からバイオエタノールを製造する技術は実用化段階に入った。

次は、生ゴミからエタノールとメタンガスを取り出す技術に期待がかかる。

ごみ焼却の4割を占める生ゴミは、資源としては無駄に浪費されている。


ゴミ処理に夢中になっている行政職員たちに、ぜひとも資源として有効活用する技術を自分の自治体に取り入れる研究を進めてもらいたい。

燃やしてしまった方が楽なのは分かるが、楽をすることで将来に禍根を残すのが行政の仕事です。

子供たちの将来へよりよい環境を残すためには、今の私たちがより一層苦労を背負うべきだと思います。

ごみ焼却で失われる紙資源とバイオ資源は、ゴミ全体の8割を占めている。

もったいない!