・伊那市長の独断で進むごみ焼却場

昨日に引き続き、伊那市の木偶の坊が登場します。

本日は、ごみ焼却施設の話題です。

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伊那市の小坂樫男市長は、10日開かれた市議会一般質問で新ごみ中間処理施設建設による環境への影響を評価する環境アセスメントについて、地元区である伊那市富県の北新区と桜井区から、年内に同意を得たいとの考えを示した。
また同意が得られた段階で、地元区、隣接区、関係地区でアセスの手続きに入ることを報告し、アセス着手後、方法書の素案が出来た時点で住民の意見、要望を聞き、それらを方法書に生かしていきたい―としている。
小坂市長はほかに、施設建設に伴う地域振興策について、「いろいろ考えているが地元の要望、同意がないうちに出せない」とした。
小坂市長は今後、地元区、隣接区、関係地区に対し、懇切丁寧に説明し信頼関係を大事にしながら話を進めていきたい―としている。 =いなまい・ドットコム 2009/9/11=


地元区の市民は、騙されないようにしてほしいですね。

環境アセスメントが、施設の建設予定地が不適切なことを指摘してくれると思ったら大間違いなんですから。

環境アセスメントに着手した事業で、「中止」に追い込まれたものは希有なはずです。


アセスメントに着手するということは、事業に着手することを意味し、建設を許可したことと変わらない。

小坂・伊那市長がアセスの手続きを焦る理由がここにあります。

アセスの手続きに入りさえすれば、あとは自動的に施設の建設までレールが敷かれてしまうからです。


地域住民からすれば建設予定地の選定に疑義があり、アセスが見直しの機会になるのではとの淡い期待があると思うが、その期待は確実に裏切られる。

疑念を晴らす場との思い込みが、逆に建設促進につながることを肝に銘じておくべきだ。

地域振興策という「アメ玉」で建設同意への道筋をつけようと目論んでいるところからも、地域住民の目をくらませて建設へ向けた地ならしを狙う意図が透けて見える。


行政が「アメ玉」を用意したら、その裏には地域に過酷な負担を強いるという条件が付帯している。

また、この地域振興策という箱モノ(道路かな)が、無駄な公共事業であることは疑う余地がない。

税金の無駄遣いが、こうして無くならない。


さて、伊那の木偶の坊によって、伊那市は必要な施設が間違った方向性で建設され、不要不急の「アメ玉」として無駄な公共事業が後から付いてくる。

アセスメントの同意を得る対象を桜井と北新の両区に限定したのも、市長の独断だったことが9日の市議会で明らかになっている。

リニア新幹線で日本のさらしものになるだけでは飽き足らず、地域社会に不可欠なごみ焼却施設をも市長のエゴで押し通すつもりのようだ。