・断熱リフォームがマスコミに

新聞記者が取材に来た。

ある場所で我が家の断熱リフォームに言及したところ、記者が小耳にはさんで話を聞かせてほしいということになった。

今朝から自動通気口の取り付けに掛っていたところなので、午後一番に行かせてほしいとの要望だ。

拒む理由もないので「どうぞ」


取り付けた自動通気口は『made in USA』

樹脂製の非常に軽い製品だ。

温度差に反応するバイメタルを動力としてルーバーを動かすのだから、できるだけ軽量な方がいいのだろう。

あまりに軽すぎて風圧で誤作動しないのかという不安が付きまとう。


取り付けるには、既存の通気口を取り外す必要がある。

さらに、開口寸法が不足する場所ではモルタルやコンクリートを「はつって」広げなくてはならない。

ちょっとのことなら鏨(たがね)でコツコツと壊していけばいいのだが、数cmの厚さを削り取らなければならないところもあって手作業ではかなり荷が重い。


そういえば、かなり前に工務店を廃業した親戚からコンクリートドリルをもらってあった。

もしやしてと探し出してケースから取り出してみたらハンマードリルが入っていた。

六角軸のチゼルも付属していたので、一気にパワーアップ。

ガッガッガッ!とモルタルはあっという間、コンクリートも思いのままに削れます。

でも最小限にとどめておかないと基礎の耐力が下がってしまうから用心深く。


土台が干渉するところもあるので、電動トリマーで削り取って面を合わせる。

取り付け金物が付属していたがあまりにも華奢なので、シリコンシールを縁に塗布して貼り付けてしまうことにした。

6個付け終わったところで雨が降り始めたので、剥がしたサイディングの再取り付けは明日に順延する。


午後になったら記者さんが訪ねてきたので、熱負荷計算から断熱資材の検討経過まで、一通りの説明をして差し上げる。

かなり興味をもったようで、あれこれと話が弾んで3時間。

明日は壁にグラスウールを入れる作業を予定していると言ったら、「明日もまた来ていいですか?」

ローコスト断熱リフォームを世に広めるお手伝いということで、微力ながらお力添えをしますということになった。


まだ、試行錯誤の段階だから一般の人に勧められるほど詰められたわけではないが、省エネ住宅になる前に建てられた多くの無断熱住宅で浪費されている暖房エネルギーを減らす一助となるなら一肌脱いでみてもいいかと思う。

我が家のリフォームも終えていないのに先の見えない展開となりそうだ。

備忘録

天井をグラスウールで断熱したことで、暖房負荷の42%を削減。

本日、自動床下通気口を設置したことで19%削減。

全体の6割を削減できたので、かなり寒さは和らいだと思う。