・子供部屋の壁を壊して断熱

子供部屋の壁をはがして断熱材を入れました。

じゅらく壁の下地は石膏ボード。

外壁に面した北面と西面を、奥さんと子供二人が初体験で壊し屋になりました。


下準備として部屋の家具をすべて移動し、畳を上げ、障子を外します。

バールを持った三人が、ドカッン!ドカッン!と、派手に壁を壊していきます。

壊したあとは、グラスウールを外側(サイディング側)に入れるので、貫の裏側に滑り込ませる。


サイディングを打ちつけている釘が飛び出していてグラスウールのアルミ箔を破いていしまうので、一本ずつ飛び出した先を曲げて胴縁に打ち付ける。

下準備ができたところで、長さをそろえたグラスウールを挿入する。

ガラスのチリが舞い上がるので、マスクは必需品。


午前中に下準備、午後はグラスウールの作業と一部の壁仕上げだったが、午後は新聞社の取材が入った。

グラスウールを入れるところを写真に撮りたいと言って。


壁の仕上げは、杉板張りに変る。

杉は断熱性に優れ、じゅらく壁に比べて3倍近くも熱抵抗が大きい。

グラスウールと相まって、壁の断熱性能は5倍に跳ね上がる。


一通りの断熱リフォームを終えた子供部屋は、建設当初の熱負荷に対して56%も削減できた。

残りは、外壁に面した押入の襖を裏打ちして、さらに3%削減する予定だ、

すべてを終えると建設当初から59%offで、断熱性を表すQ値は7.95から2.27へと激減する。


晴れて西日が強い日なら、蓄えられた熱量で冬でも暖房は要らなくなる(はず)。

八畳間でリフォーム費用は約4万円。

このうち21800円が内窓(インプラス)だが削減はたったの109wで、子供部屋全体の削減負荷1992wの5.5%でしかない。

障子のある窓に高価な内窓は、費用対効果が極めて低いことが分かる。


断熱リフォームは、家を構成する部材の特性を把握して、費用対効果を考えて取り組まないと浪費につながる危険性がありますね。

我が家は、内窓を取り付けたところで費用対効果に疑問を抱き、詳細な熱負荷計算を実施したことで無駄な費用をかけずに済みました。