・今朝の最低気温は氷点下8℃

今朝の最低気温は氷点下8度!!!

12月だというのに、この寒さは異常ではないのかと思う。

温暖化は、平均気温は上がるものの寒暖の差が激しくなって寒い日は極端に寒くなるらしい。


氷点下10℃まで結露しない予定だが、条件が揃わない窓は結露しているところが出てきた。

特にアルミサッシの枠が結露して凍結しているものが散見される。

アルミは熱伝導率が高いので「熱橋(ヒートブリッジ)」になる。

サッシの交換以外に根本的な対策はないので、次善の策として湿度を下げる方策が有効だ。


湿度を下げるには換気だ。

しかし、寒いのに換気するとさらに寒くなってしまう。

そこで、内窓を取り付けて湿気の移動を遮断する方策が考えられる。

すでに洗面所の窓は実施済みだ。


ところが、その内窓が結露してしまう。

この結露を止めるには、内窓の表面温度を上げる必要がある。

外気が氷点下8℃の時に室温が10℃とすると、内窓の表面温度は7℃。(内窓の熱貫流率を3.0W/m2・Kとする)

この条件だと洗面所の湿度が65%を超えると結露する。

浴室と接しているので80%くらいの湿度があると予想される。


80%でも窓を結露させないためには、表面温度を6.7度以上に上げなくてはならない。

この条件を満たすには熱貫流率1.6W/m2・K以上の高断熱窓が求められる。

真空ガラスじゃないと達成できないから妥協するとして、わずかな結露は仕方がないとすると、ポリカのプラダンを内窓の外側に追加して熱貫流率を1.83W/m2・Kで湿度77%までの結露が防止できる。

費用は、真空ガラスだと5万円だが内窓とポリカのプラダンの組み合わせなら半額だし、ポリカのプラダンとガラスで3層窓にすれば10分の1で同等の効果が得られる。


細かい計算は面倒ですが、無駄なコストを削減できるという大きなメリットがある。

最小限の出費で最大限の効果を求めると、詳細な最適設計が必要になる。

労を惜しんで出費で賄うか、出費を惜しんで労を費やすか。

20万円の予算で、無断熱住宅を次世代省エネルギー基準にまで断熱リフォームするには、労を惜しんではいられません。