・マイナス1度でも太陽で33度の温水

今朝の最低気温はマイナス5℃で、日中の最高気温も3℃と低かった寒い一日だ。

こんな環境下でも太陽熱温水器はしっかりお湯を作る。

外気温がマイナス1℃になった夕方の五時に浴槽に入れたお湯は、33℃もあった。

この時の水道水温は3.5℃だから、その差はかなり大きい。


どれほどの熱量かというと浴槽が200Lだから、

 200×(33−3.5)=5900キロカロリー(6.9kw)。

灯油で沸かしたとすると約1.2L使うことになります。(我が家の薪兼用風呂釜の条件)

ということは、二酸化炭素を3kg削減したと見なされる。


湯ぶねの適温にはちょっと足りないので薪を燃やして追い焚きします。

こちらはカーボンニュートラルなので温室効果ガスの排出は無しと見なされる。

と言いつつも二酸化炭素が煙突から出ているのは確かなのであって、一応計算してみる。


(42℃−33℃)×200L÷3,440kcal/kg(薪の発熱量)÷50%(燃料消費効率)=1.05kgの薪を燃やして、1.9kgの二酸化炭素を出している。

結構出しているな〜、というのが率直な感想だ。


風呂の湯を灯油で水から沸かしたとすると4L消費するから250円が家計の負担にのしかかる。

年間だと5万円くらいは風呂を沸かすのに必要なようだ。

これがほとんど太陽熱でまかなえてしまうのだから、太陽熱温水器の効果は凄い。


我が家の太陽熱温水器の設置費用は4千円。

本体価格が0円なのは、住宅解体で廃棄物となる運命だったものをいただいてきたからだ。

費用の内訳は、太陽熱温水器を屋根に固定するための金具やステンレスワイヤーと、PPパイプならびに継ぎ手の購入費です。


古い温水器でも故障するのは水漏れを除けばフロートに限られる。

めったに壊れるものではないので、しっかり調整してやれば20年以上前の製品でも十分使用に耐える。

故障の原因は、水抜きせずにタンクや集熱器を凍結させるのがほとんど。


水抜き管があればいいんだけど、施工業者に技術力がないから付けていないものが多い。

ちゃんと工事して的確に使えば、真冬でも晴れの日は毎日湯を沸かすことができる。

昨日みたいに雪が屋根に積もっている日は給水しなければ何の問題も生じません。

その理由は、給湯管が水抜き管を兼ねているので、給湯すると太陽熱温水器の内部が空になるように配管してあるからです。