・子ども手当は民主党を象徴する

当たり前のことがやっと実行されます。

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政府、滞納給食費を差し引きへ 11年度の子ども手当 

 政府は18日、滞納している給食費や保育料を、子ども手当から差し引くことができるようにする仕組みを、次期通常国会に提出する子ども手当法案に明記する方針を固めた。20日に開く関係閣僚会合で正式決定する。

 子ども手当をめぐっては、財源の地方負担の継続を求める国と、全額国庫負担を主張する地方側が対立していた。差し引きができる制度の導入は、自治体が強く要望していた措置で、政府は地方負担についての譲歩を引き出すため、11年度の子ども手当から導入する方向となった。  =2010/12/18 【共同通信】=

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負債を弁済してから手当てを頂戴するのは当然でしょう。

家庭の事情で滞納している場合は、免除申請をすればいいことです。

支払い義務は果たさないが、受領の権利だけ遂行するのでは許されません。

しかし、これまでは許されていたのだから、民主党子ども手当は終始一貫していない。


2万6千円支払うと決めていたのだから、優先的に予算に計上してしまえばいいものを、官僚が「削れません」という既定の予算に縛られて独自色を出せない民主党

あれもこれも欲しがる金額を与えていては借金が膨らむばかりなのだから、昨年の衆院選で国民に約束した『予算に優先順位をつける』が不可欠なはず。

ところが民主党政権は、自民党時代と同様に玉虫に見せたがってしまったので、公約が破たんしてしまった。


公約が素晴らしいかどうかはやった結果で判断するしかないが、公約の遂行をためらうようでは公約する資格もない。

小沢さんの政治手法が優れているとは思わないが、『約束したことを粛々とやるのが政府の仕事』という、理念には賛同できる。

やってみて失敗だとわかったら反省して改善すればいいのだから。


やる前から心配になって、約束の半分だけでお茶を濁そうとするから、子ども手当は意図した効果が上がらないのではないかと思う。

公約通り全額(2万6千円)を支給してみて、財源が苦しいから減額したいとなれば、高所得者から減らしていくべきだったと思う。



信念を貫き通せる、政治家としての資質に欠けている議員が民主党を動かしている表れのような気がします。