・太陽光発電の実力を知る

太陽光発電には大量のモジュール(太陽電池)を設置しています。

枚数にして65枚、面積にして92.4平方メートル。

三菱のPV-MX185HAという、まもなく旧型になる見込みのモジュールです。


型番から185wの定格出力であることがわかりますが、実際にはかなり差があります。

メーカーの検査データーによると最小が183w、最大が190.9w、平均188.3wです。

定格出力の1.2%増ですから、喜んで良いのか、悲しむべきなのか。


モジュールの定格出力は実験室の試験値みたいなもので、実際の発電能力は別物です。

太陽光発電システムとしてどのくらい発電するのかについて、三菱が試算したシミュレーションの値があります。

第一発電所(方位:南南西、傾斜角度:30度、モジュール定格4.995kw)で、5,718kwh。

第二発電所(方位:西南西、傾斜角度:16.7度、モジュール定格7.03kw)で、7,390kwh。


ただし、飯田市の気象データで条件設定しているので、駒ヶ根市とはちょっと違うはず。

駒ヶ根市気象庁の観測ポイントはないので、近在の3地点の平均値を参考地にしてみる。

『ソーラークリニック』という太陽光発電の情報サイトで計算した伊那市飯島町辰野町の予測発電量と、飯田市のそれを比較すると、第一発電所が101%、第二発電所が99.1%と違いが現れたが、平均すると100%だから差がないことになる。


これらは『過去10年間』の気象データから試算された発電量だから、リアルタイムに変化する実際の気象条件では異なる発電量になる。

先月(2011年1月)をピンポイントでみてみると、試算発電量に対して110%(第一)ならびに105%(第二)の発電量を得られていたことになる。

実際の発電量は、上記の予想発電量を大幅に上回って118%(第一)ならびに124%(第二)となった。


ソーラークリニックでは、この比率を『発電指数』と呼んでいます。

日照条件や設置条件の差を考慮した”実力”と表現されています。

メーカーの試算した標準的な気象条件で得られるであろう発電量と、実際の気象条件から得られたはずの発電量の、二つの発電量と実際の発電量を比較することで、太陽光発電システムとしての性能を客観的に把握することができるんです。

本日の発電量 58.0kwh