・雪見障子でスペーシアを凌ぐ

暖かくなってくると気力が無くなってしまうのが断熱リフォームです。

昨日今日と寒さがぶり返してきたので、少し気力が沸いてきました。

懸案だった廊下の掃き出し窓の断熱性アップを手がけました。


ここは耐震補強で交換した窓で、樹脂複合サッシとLow-E複層ガラスで断熱性は窓としては最高ランクです。

しかし、熱貫流率が2.33(W/m2・K)ですから壁に比べれば断熱性はかなり低い。

すでに厚手のカーテンをつけて熱貫流率を16%改善してありますが、さらに雪見障子を加えて、断熱性を40%向上させます。


部材はすべて廃材です。

鴨居や敷居を加工するのは大変ですが、廃材なら長さを切りそろえるだけです。

また、今回使用する中古の障子は、耐震補強を請け負ってくれた工務店さんからいただいたものですが、よくよく見るとネズコという木材を使った高級建具でした。


鴨居を床に木ねじで取り付けて、木ねじの頭は「敷居すべり」を上から貼って見えなくします。

敷居の両端に柱を立てて、既存の柱に目立たないところで木ねじで取り付けます。

この段階で障子を立てかけて、鴨居を載せて取り付け位置を決めます。

鴨居も目立たないところで木ねじ止めです。

後は、障子と柱の隙間が無くなるように障子の下端をカットして調整すれば出来上がりです。


貫流率は1.39(W/m2・K)になりますから、元の窓に比べて熱の進入(漏洩)を40%カットできます。

この値がどれほどのものかというと、真空ガラスと同等になります。

窓としてはこれ以上の断熱性はないといっていいレベルに達しました。

本日の発電量 61.7kwh