・身の回りには危険な放射能がいっぱい

菅直人に前総理の肩書きがつくことになって一安心。
しかし、前総理の無策が禍根を残す福島の放射線被害は深刻です。
家庭から出される廃棄物も高濃度に汚染されていることがわかった。

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福島のごみ焼却場、22カ所中16施設で基準超セシウム

 家庭ごみの焼却施設の焼却灰から放射性セシウムの検出が相次いでいる問題で、福島県は26日、県内の焼却施設22カ所のうち16カ所で、環境省の基準(1キロあたり8千ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。

 東京や千葉の家庭ごみの焼却施設から6月以降、国の基準を超える放射性セシウムが確認され、福島県が7月に調査を開始した。

 福島市のあぶくまクリーンセンターでは、排ガスの集じん装置にたまる灰から約9万5千ベクレル、郡山市の河内クリーンセンターでも同様に約6万6千ベクレルが検出された。県は、家庭ごみとして持ち込まれた樹木の枝葉や下草を焼却した結果、高濃度の放射性物質が検出されたとみている。 =朝日新聞 2011年8月27日=

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高濃度に汚染された草木が身の回りにある当事実。
家庭だけではない、学校も同じだろう。
こどもたちを危険な状態に放置する政府の無謀が野田新総理で改まるのだろうか。

民主党は電力業界からの圧力を受けて原発の再稼動に前向きだ。
自民党原発と 一心同体だったからもの言う権利を持たないから、民主党政権を正す勢力は乏しい。
辛うじて社民、共産が働きかけるだろうが微力すぎる。

大手マスコミも電力業界の言いなりだから、ここは地方マスコミに活躍してもらうしかなさそうだ。
幸いにも長野県では信濃毎日新聞原発の闇に切り込んでいる。
官僚も自在に操れる電力村の凄まじいまでの力が取材で明らかになってきている。

残念なのは、大手マスコミのニュースしか目にすることのない国民が多いことだ。
原発シンポジウムなどでのやらせ問題でも、保安院を悪に仕立てて電力会社の責任を軽く見せようとする策略だったことは、大手マスコミでは報じていないだろう。
電力不足による計画停電も国民に原発の必要性を痛感させるための荒療治で、本来は必要なかったことも。

電力会社は悪徳企業であるという前提で見ていくようにしないと、巧妙な電力サギに陥ってしまいそうだ。