・お世話になった方の葬儀にて

お世話になった方の葬儀が営まれました。
参列するほどの立場ではないので、焼香のみでご辞退しましたが、親しくしている息子さんと久しぶりにお話ができました。

息子さんは跡取りなのですが出家されて仏門に入っています。
実父の葬儀なのでもちろんお経を上げるのかと思ったら、「菩提寺と宗派が違うから一人の身内としての参列なんですよ」と。
僧侶なのに親の葬儀ができないなんて・・・。

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この度のご葬儀とはまったく関係なく、最近は葬儀がセレモニーと呼ばれることが多くなりましたね。
宗教的な儀式としての色合いが薄まって、業者が仕切る式典になっている。
式場が示す段取りをこなすことが目的化しているような感じさえ受けます。

最近体験した例では、親戚でもない近所の方が、自分がこうあるべきと考える葬儀の形を押し付けたことがありました。
慣例にすべて従うべきとは思いませんが、慣例を打ち破るために他人の葬儀に圧力をかけるのはやりすぎだと思いました。
好き勝手にやるのは自分の身内の葬儀だけにしてもらいたいですよね。

さて、自分が死んだらどうするか。
親が作ったお墓はありますが、実家からも遠く離れた霊園なので、私が入ったら子どもたちが大変です。
今のところは、生まれ育った海への散骨を希望していますが、宗教観は今後変わることもあるかもしれない。
仕事柄、自分用の居間に置ける小型の仏壇くらいは作って残そうかなと思いますが。