・リーフは何キロ走れるのか知るために


最近のクルマは機械というよりも電子機器だからほとんどがブラックボックス化して、そのほとんどが企業秘密。
うちで乗っているリーフは、その典型です。

日産ではリーフ専用のお客様サポートがあるから、いろいろと質問させてもらうんだけど、大半は「お答えできません」
例えば、「バッテリーの定格容量は24kwhになっていますが、実際に使える容量は新車の状態でどのくらいですか?」
ガソリン車ならタンクに残る使えないガソリンの分を差し引いた量に相当するだけのことですが、電気自動車の場合はバッテリーの制御技術が絡んでいるから手の内は見せないということらしい。

正攻法で尋ねても教えてくれないから、走行と充電を記録して、明らかにおかしいところを突破口にしていく。
例えば、家庭で行う普通充電と販売店などに置いてある急速充電では、クルマの電池残量計と走行距離の相関が16%も違う値を示す。
誤差だと言い逃れされないように、充電量から解析すると誤差は3%だよと注釈をつけておく。

この差は、充電方法による効率が関与しているから日産は教えたくないけど、メーターが二重表示するのは機能上まずいから対応しなくてはならないはず。
ここを突破して差が有意だと認められれば、充電量から実際に使えるバッテリー容量を逆算することができる。

意地悪しているんじゃないですよ。
だって、ガソリン車でも何リットルのガソリンを使えるのか判らなければ燃費から航続距離を求められないでしょ。
電気自動車は、電池が空(電欠)になるとレッカーで運んでもらわなきゃならないので、どのくらい走れるのかは大変重要な問題なんです。

企業秘密の塊みたいな車を使いこなすには、かなりの苦労が伴います。


※現象の検証はEVカスタマーセンターの手に負えず、日産本社に回されることになりました。