・速度超過は得か損か

あたたかな春の行楽シーズンに入り、出かけることが多くなります。
EVは、限られたエネルギーを効率よく使えば遠方へ出かけることもできる。

遠くへ早く到着するには速度を上げればいいが、それに伴ってエネルギー消費も増えるので充電時間が必要になり、バランスが難しい。
制限速度を超えて走るのはリスクが伴うから、なおさら悩みの種になる。

人それぞれに考え方があると思いますが、判断基準があればいいなと思って試算しました。

【試算条件】

今週末に出かける忍野八海〜昇仙峡への一泊二日の行程420km。詳しくは→ 「忍野八海〜昇仙峡めぐり」
制限速度:一般道 平均50km/h、高速道 80km/hと仮定
充電は速度超過によって生じた電力差を算定対象として、一回につき10kWhで30分、操作などのロスタイム10分、充電待ちは一回につき10分と仮定した。


全行程を制限速度で走行した場合は7時間36分の所要時間となり、5km/hごとに超過した場合に得られる利得時間を計算しました。
EVは速度を上げても時間短縮できるとは限らないようです。

この行程だと制限速度+10で効率が良さそうですが、5km超過のケースでも80%充電で出発するところを100%充電に変えれば充電回数を増やさないことも可能で、この場合だと36分の利得で最も効率が良くなる。
実際の道路における流れとの兼ね合いがあるので断定はできないものの、自分が速度を決められる状況なら5〜10km/h超過が良さそうです。

今回は、出先の宿で100Vコンセントをお借りして100%充電することで、速度超過5kmのケースを採用できます。
ゆっくり走って、結果として時間も短縮される。
賢くドライブ計画を立てることは心のゆとりと安全を両立させてくれますね。

※法定速度や取扱説明書を厳守する方には不向きな情報ですので悪しからず。