バッテリー容量再生の経時報告 車検後

車検を終えたばかりの日産リーフは快調です。
バッテリー容量も順調に増加しています。

※画像はクリックで拡大。

リーフのバッテリー再生現象は未解明の部分も多いですが、現状では容量増加の効果が確認できています。(緑色線)
バッテリーの容量を表すSOHは最も低くなった85%から4ポイント増加して89%になっています。(SOHが85%を下回ると83%までにはセグ欠けする)

一方で、劣化幅が増大傾向にあります。(赤色線)
再生を意識することなく遠乗りしていると、大幅な劣化を招くことも有ります。

そこで、遠乗りの途中でも、再生現象を意識することで劣化の侵攻を止め、再生に転じるポイントを早めることも確認できました。(黄色線)

再生現象は常時再現性があるのではなく、一定の距離を走行した後に適度なモーター負荷と回生発電の繰り返しで効果が現れる傾向にあります。
効果が現れる条件が明確になれば気が楽なのですが、現時点ではなんとなくの領域を出ていません。

「適度なモーター負荷」についても、最小限が判りません。
一定距離の走行後に急速充電してサーキット走行すれば再生の効果が現れますが、一般道では危険を伴うし疲れます。
都合よく遠乗りの途中に峠道があればいいのですが、同乗者がいる場合はあまり元気な走りもできません。

モーターにかけた負荷と再生の効果が判っていれば、劣化を止めるための最小限の操作ができるようになる(はず)。
日産に声をかけても再生現象そのものの存在を否定する立場だから袖にされて、技術的な解明が進まない。

この再生現象を最適条件でバッテリー制御ソフトに組み込めば、日産の初期想定よりも過度に劣化している市販リーフのバッテリー状態を良好に保てると思うのですが、メーカーは面子の方が大切なんでしょうね。