エアコンを使いこなす 2

航続距離を気にしないならAUTOエアコンにしておけば快適な車内空調環境が得られます。
しかし遠出では、節電して経路充電を楽にしたい場合がある。

初期型リーフのエアコンは、節電するつもりが逆効果になってしまうことがあるので難しい。
設定温度を下げれば消費電力も低下するが、ある温度を境に暖房しているのにクーラー(A/C)が動き出すことがある。
窓の曇りを取り除くデフロスター機能には乾いた空気が必要だから除湿にクーラーが動くことがあってもいいが、暖房のためにエアコンを使っているのにクーラーは必要ない。

クーラーが動き出す「ある温度」は、「AUTO」に変化している。
気温と室内温度を考慮しているのだろう。

外気温度2℃でAUTOエアコンを作動させていた時のこと。
フルホットの32℃から徐々に設定温度を下げていくと、19.5℃でコンプレッサーが動き出した。

MC後ならヒートポンプエアコンだからコンプレッサーが動くのは暖房するためだが、MC前のコンプレッサー始動は、クーラーが冷房または除湿を始めたことを意味します。
停車している時ならコンプレッサーの始動音に気が付いて設定温度を上げられるが、走行中だと気が付かないこともあって、暖房しているはずが冷房を併用して無駄に電気を使ってしまっていることになる。

「ある温度」は気温が9℃の時は20℃だったし、気温が12℃になると20.5℃だったり21℃にもなる。
諸条件に連動して「ある温度」が変化するから、節電暖房の最適値は一定しません。

暖房している時にA/Cランプが点灯しないように気を付けるのも、初期型リーフならではの気遣いです。

ところで、走行時は暖房中にA/CをOFFにできるが、急速充電中にA/CをOFFにすると暖房用のヒーターへの通電も遮断されて送風だけになってしまう。
仕様と言ってしまえばそれまでだが、エンジニアに理由を尋ねてみたくなる。


※融通が利かない初期型リーフのエアコンを、できる限り節電しながら窓を曇らせず、寒さを和らげる使い方を見つけようと試行錯誤する過程で気が付いたことを備忘録的に記録しています。