東北一周2150kmの旅 充電記録4日目(最終日)


・走行距離:735 km
・平均電費:8.7 km/kWh
・経路充電回数:8 回

<8月16日>

東北一周弾丸ツアーの四日目は最終日。
福島原発の被災地を巡った後に帰路に着く。

充電プランは放射能汚染された帰宅困難区域で通行できない地方道が確実ではないので、遠回りしても電欠しないよう二段階の安全率を見て計画する。
具体的には、何事もなければ充電スポットを一ヵ所先送りできるが、何かあった時には確実に必要な充電量を確保できる充電スポットを選定する。

実際に国道8号線から会津に向かおうとした国道288号線は許可証がなければ通行不可。
県道35号、36号をう回させられたので12km以上遠回りを強いられた。
さらに、浪江町立請戸小学校の周辺区域は周囲が帰宅困難区域に囲まれて、行きつ戻りつで狭い範囲でもかなりの距離を走ったが、原発の周辺地域には充電施設が全くない。

最終盤で先行するPHEVのゆっくり充電に悩まされないように安全に追い越す充電技を使うことになった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【システムパーク春日町→道の駅 南相馬
・距離:106km
・電費:9.0km/kWh
・バッテリー残量:■■■ ■■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

朝飯前に仙台城跡に出かけてホテルに戻ってから朝食。
閖上の記憶」を皮切りに悲惨な被災地の今を目に焼き付ける。
観光客にできることは地元でわずかでもお金を使うことだと思い復興商店街で土産物を買い求め、道の駅でお昼を食べる。

道の駅 南相馬

充電時間:47分(昼食)


【道の駅 南相馬ファミリーマート田村都路店】
・距離:79km
・電費:7.7km/kWh
・バッテリー残量:□□□ ■■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

放射能汚染地域で原発事故の被災地を訪ねる。
時間が止まった現状に言葉がない。
惹かれるように走り続けたら予定よりも23kmも多くなって、予備充電場所としていたファミマを利用することになる。
しっかりと昼寝して居眠り運転を予防する。

ファミリーマート田村都路店

充電時間:30分(昼寝)

ファミリーマート田村都路店→日産福島会津店】
・距離:111km
・電費:10.9km/kWh
・バッテリー残量:□□□ ■■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

猪苗代湖で記念撮影した以外は帰路を急ぐ。
会津の日産(一昨年に続き二回目の利用)で充電中に、近くのファミマでオヤツを買って食べる。

日産福島会津

充電時間:25分(買い物、おやつ)


【日産福島会津店→黒埼PA
・距離:110km
・電費:9.5km/kWh
・バッテリー残量:□□□ ■■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

高速道路で100km超の充電器のない区間は劣化バッテリーのリーフには厳しい条件。
速度を時速80キロに落として省エネ運転する予定だったが一車線で亀走行は迷惑になるために90キロに上げる。
幸い、気温が想定よりも低いためにエアコンの消費電力の削減分で相殺すると見込んだ。(実際は見込みよりも0.5kWh消費電力が多かった)

黒埼PA

PAを飛ばすために必要な充電量を入れるには充電速度が落ちても充電しなければならない。劣化バッテリーの辛いところだ。充電時間:24分

【黒埼PA→米山SA】
・距離:81km
・電費:8.5km/kWh
・バッテリー残量:□□□ □■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

長岡で奥さんと合流して、大量の荷物もあって積載重量がかなり増えて、ここからは電費が下がる。
小腹がすいたのでフードコートでソバとおにぎりをいただく。

米山SA

充電時間:30分(夕食)

【米山SA→妙高SA】
・距離:62km
・電費:7.0km/kWh
・バッテリー残量:□□□ ■■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □■■

妙高で充電の先客あり。30分は権利だからと微量の充電を続けるPHEVだ。
こちらに気が付いても急ぐ様子は全くない。
都合のいいマナーを押し付けるつもりはないが、ナンバーからしてこれから先も同じルートを走るだろうから、次の充電もたっぷりと待たされることになる。

そこで、先行するPHEVを途中で追い越す充電プランを即席で作成する。
予想ではバッテリーを使い切った姨捨SAで30分充電するだろうから、こちらはこの妙高SAと次の小布施PAを合計20分程度の充電に抑えれば追い越せるはずだ。(追い越すために速度は上げない)

妙高SA

充電時間:13分

妙高SA→小布施PA
・距離:39km
・電費:9.0km/kWh
・バッテリー残量:□□□ □■■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □■■ ■■■

小布施PAの充電量は次の梓川SA到着で2kWh残すだけにして5分で切り上げる。
通常はトラブル対応のために3kWh残しているが、勝手知ったる地元だから大丈夫だ。

小布施PA

充電時間:5分

【小布施PA梓川SA】
・距離:70km
・電費:8.0km/kWh
・バッテリー残量:□□□ □□■ ■■■ ■■■→□□□ □□□ □□□ □□■

梓川SAで充電を始めてしばらくすると、予想通りPHEVが後からやってきた。
こちらは必要最小限の充電しかしないから15分で切り上げる。

梓川SA

充電時間:15分

待たせる負い目を気にすることなくのんびり充電してください。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

【4日目の特徴】

放射能汚染地域は充電施設がなく、通行止めが膨大な数の交差点にあり、充電量にかなり余裕がないと自由に動き回れない。

・充電効率を気にしないPHEVに高速道路で先行されると無駄な充電待ち時間ができてしまうが、充電作戦て安全に追い越すことができた。