真夏の長距離走行でも電池温度をレッドゾーンに入れない走り方 1

真夏の高速道路を長距離走行するとリーフは電池温度が上がり、適切に対応しないと電池温度がレッドゾーンに入って走行に支障が出ることがある。
電池の劣化も進むようだから、レッドゾーンに入らない温度域で走行した方が良い。
だが、リーフの取扱説明書には電池温度を上げないためのテクニックは記述されていない。

お盆に東北を一周して走行した距離は2150kmになった、
往復の二日間で1500km以上走ったがレッドゾーンには入らなかった。
電池温度の変化は下図の通り。

最低27℃あたりから、最高は50℃未満で推移している。
電池温度計のレッドゾーンは52℃以上を示しているはずだから若干の余裕があった。

偶然にレッドゾーンに入らなかったのではなく、計画的にレッドゾーン以下で走った結果だ。
どうやったらレッドゾーンに入れずに長距離を走れるのか?
それをこれから解説したい。

具体的には次回以降に実際の走行を例に解析するが、概要を列記すると以下の通り。
・高速道路の走行では電池温度が下がりにくい。
・高速走行中に電池温度を下げるためには電池と気温の差を利用する。
・電池温度を走行中に下げるには一般道の走行が適している。
・電池温度の上昇は充電時間や充電電流値に関係する。

電池の温度特性と充電特性を把握できれば電池温度は制御できる。
その上で、電池の特性に応じて充電計画と走行計画すれば、レッドゾーン手前で長距離走行が可能になる。

これまでの走行で得られたデータから電池の特性を把握して、それに応じた充電および走行計画が可能になった。
今回の東北一周2150kmのロングドライブは、これを実証する機会でもあったのだが、ほぼ想定通りであった。

次回は往路の800km走行を例にした電池温度の制御走行について述べたいと思う。