充電式草刈機には笹刃が合う

草刈り機をエンジン式から充電式に変更したことによって大きく変化したのが草刈り刃。
これまでも刃持ちは良いが切れ味で劣るチップソーを敬遠して八枚刃を重用してきた。

エンジン式草刈り機と八枚刃の組み合わせはとても使いやすく、刃の再生も自前で簡単にできるようになったこともあって、これで決まりかなと思っていた。

ところが、充電式草刈り機を使い込んでみると、刃の切れ味をさらに高めると電池の持ちが違うことを実感するようになる。
八枚刃を上回る切れ味の笹刃を使ったときだ。
叩いて切るチップソー、当てて切る八枚刃、触れて切れる笹刃の違いといったら判りやすいだろうか。

笹刃は目立てが面倒だといわれるが、そこは使い手の技量が大きく影響するところだ。
グラインダーの砥石を一つ笹刃専用に成型してあると、わずか数分で画像のように目立てできる。

切れ味に優れる反面石などに当てると刃先がすぐに摩耗してしまう笹刃を使うにはジズライザーなどの補助具を使うといい。
ジズライザーとは刃先を地面からほどよく浮かせるための器具なのだが、刃先の水平移動もスムーズになって疲れにくくなる。
石が多いところは目立てがすぐにできる八枚刃との使い分けになる。

切れ味が良い、疲れにくいなどの要素は、結果として人と機械のエネルギー消費量を減らすことになる。
エンジン草刈り機をブンブン回して悦に入る人たちとは対極にある賢い草刈り術だと思っています。