・駒ヶ根がこうなったら好いな


このブログも書き始めてから半年が経過しました。
駒ヶ根市民として、子を持つ親として、子孫に残したい駒ヶ根市の姿について述べてきました。
駒ヶ根市の良いところもたくさんあるのですが、これらは市報やマスコミが取り上げてくれますから、
ここでは、日々の生活の中で感じた素朴な実感をもとに、改善点を取り上げてきたつもりです。


半年をひとつの区切りとして、駒ヶ根市が将来『こうなっていたら好いな』と思うことも提案していきたいと思います。
今回は手始めとして「市民と行政の距離感の短縮」をテーマに考えてみます。


市民と市政の間を取り持っている存在は「市議会」です。
市議会議員は選挙によって市民に選ばれた代議員です。
しかし、今の市議会が広く市民の意向を反映しているかというと、そうでもありません。
それを象徴したのが伊南3市町村の市町村合併でした。


当初宮田村を含めた4市町村だったものが、宮田に拒否されてしまいました。
当然、4市町村を前提とした合併の計画は白紙に戻るはずでした。
ところが基本的な計画に変更を加えずに数だけ4→3にすり替えて、合併協議が再開してしまいました。
紆余曲折の末に合併は白紙に戻ったのですが、それを決定付けたものが「中央アルプス市」。
合併に突き進んだ関係者が、市民の駒ヶ根を愛する意向を無視していたことによるものです。


議員が市民を身近に感じていたならば選択されなかったであろう珍市名。
南セントレア市と並べられてマスコミによって全国に恥をさらす結果となりました。
議員も恥をかいたでしょうが、最も恥ずかしい思いをしたのは駒ヶ根市民です。
市民に恥をかかすような行為をどうして自覚できなかったのか疑問に思います。


合併の論議を冷静に振り返ってみると、将来の新市のためというよりも、
目の前に吊り下げられた「合併特例債」に飛びつこうと無理にジャンプしていたように思えます。
それが証拠に、単独の道を歩み始めた途端に駒ヶ根市の将来を託すべき子供のための教育行政は停滞しました。
その引き換えにバイパス関連の土木事業はすごい勢いです。


限られた予算を小さな行政となって効率よく使うべきだと思うのですが、
実態は公共事業によって民間景気を底支えする旧来型の大きな行政から脱皮できていません。
一部の民意を身近に感じる議員の所業と映ります。
これが高じると王滝村の出来事が他人事ではなくなる日が来てしまいます。
王滝村は議会が村民から離れすぎたために債権団体への転落が目前に迫り、議会をリコールして再出発が図られます。


駒ヶ根市も確実に借金が増加していますから安心していられません。
市民にリコールされる事態を招かないためにも、議員と市民の距離を縮める工夫が求められます。


そこで、今回提案したいものが「市民と議員の意見交換の場」創設です。
公開で市民が議員と市政について討論する場があったら好いなと思うのです。