・県議選・市議選を終えて

駒ヶ根に新しい風を

 長野県議会議員選挙駒ヶ根市区と駒ヶ根市議会議員選挙が立て続けにあって、
残念だったり、安堵したりで何とか終わりました。


 良し悪しは別にして、有権者に多様な情報を提供する目的で、独自に候補者の情報収集をして評価してきました。
批判した候補の支援者からはバッシングを受け、コメントに登場して持論を発表する「建設的な意見」に閉口させられましたが、
 『候補者選びの判断材料に苦労しました。情報はとても助かりました』 とのコメントで疲れが癒されました。

選挙に勝つ

 県議選にしろ、市議選にしろ、結局は候補者の政策よりも、「縁」が深く関与していると感じました。
議員としての仕事をするためには、もちろん選挙に勝たなければならないのだけれど、
選挙に勝てる候補と、議員として優れた政治活動ができる候補が一致しないことのほうが多いのが現実です。


 選挙に勝つためには、より多くの有権者を味方に引き入れるために、体制(大勢)に擦り寄るほうが得策です。
駒ヶ根市の場合で言えば、市長に支援してもらって区長会長の席を用意されることから始まり、
知事の支援ももらって公共事業の増加によって利益を得る集団と仲良くすることで、県議会議員に復活するための道筋をつける。


 確かに、選挙には勝てるだろうが、首長をけん制する立場にあるべき議員としての誇りは捨て去っています。
議員になることが目的であって、議員としての役目をまっとうする事は二の次の候補が勝ってしまった。
いや、駒ヶ根市民が勝たしてしまったのだから、不徳を恥じるべきは有権者のほうだと思います。

市民の目線で批判

 また、特定の候補者に肩入れするつもりで記事を書いているつもりがなくても、汚点ばかりが目立つ候補の批判を展開すれば、
対立候補の援護射撃をしているととられても当然だったかもしれません。


 しかし、県議選の場合、どちらの候補にも個人的な思い入れはありませんでした。
過去の実績と、これから目指す政治思想が、これまで「駒ヶ根に想う」が期待してきたビジョンに反する者を批判した結果が、
特定の候補に批判が集中しただけのことです。


 これまで、このブログが主張し続けてきたことをご存知の読者には、「今さらいわれなくても分かっているよ」と、
感じているかもしれませんが、選挙期間中に突発的に読者になった方の中には、「このブログは共産党だ」などと、
勘違いしている人が少なくなかったようです。


 それは、共産党に関係した候補たちの政治姿勢が、私の望む方向性を示していただけのことです。
自民党だろうが公明党だろうが、目指す先が同じなら協調できると思いますが、
現実にはまったく違う方向性に社会を持っていこうとしているから、批判の矛先が彼らに向かってしまうんです。

駒ヶ根を変えるには

 さて、駒ヶ根市の政治を左右する前哨戦は終わりましたが、本戦は来年の市長選であると、賢明な市民なら誰もが感じているでしょう。
中原正純駒ヶ根市長は、県議選と市議選で磐石の後方部隊を築き挙げました。
まさか、6期目を目指すことはないと思いますが、お膳立てができてしまえば欲がでることも考えられます。


 現時点の駒ヶ根市民は、子どもなどの他者の利益で政治を考えることができていないことは、二つの選挙で明らかですから、
正論で勝とうとすると、足元をすくわれてしまう危険性が高い。
ではどうするか?


 利益集団による組織固めが着々と進行する中原体制から誰がでてくるのかはわかりませんが、
駒ヶ根を変える必要性を市民に浸透させなければ、現体制の汚点に市民の目を向けさせることはできません。
中原市政の汚い面を見ないようにしている市民に現実を認識させることは簡単ではありません。


 でも、愚直に駒ヶ根市が抱える問題を掘り起こし、丹念に書き続けることしかできないので、
これからも、これまでと同様に、駒ヶ根から社会を考える 『駒ヶ根に想う』 は続きます。