・駒ヶ根らしい選挙になりそうです

駒ヶ根市長選挙は昨日告示され、三人の新人候補によって争われることが確定しました。

各候補の選挙カーと政策カーの二台ずつが、一斉に市内に繰り出して候補の支援を求めて走り回りだしました。


市民感情を逆なでている北沢候補と市職労の密約も、選挙法の上では「合法」と認められましたので、立候補も難なく受理されました。

大動員をかけた北沢候補の出陣式は、さすがに中原市長の後継候補だけのことはあって盛り上がりがすごかった、とは見てきた市民の声。


ところが、信濃毎日新聞有権者アンケートによると、市長に最も期待する資質の問いに、「市政の継続性」との答えは、たったの2.2%! (22%の間違いじゃないですよ)

反面、「市民の声を聞く姿勢」が45%にも登り、中原市政がいかに市民の声を聞かなかったかが如実に現われました。


名実ともに中原市政の継続を掲げる北沢候補の存在を真っ向から否定した駒ヶ根市民。

この結果を見た北沢陣営は震え上がったことだと思います。


で、どうなるか。

現職の中原市長が陣頭指揮を執って、組織の引き締めと、票集めの奥の手が出て来ると予想されます。


4年前の市長選挙で、福祉施設に入所して、自分の判断で投票行動がとれない入所者に代わって、施設の職員が不在者投票を代筆する「中原支援者」の存在が問題となりました。

昨年の県議選でも、代筆する「佐々木支援者」によって、かなりの不在者票が集められたと言われています。


南行政組合の福祉施設には、市役所OBなどが中原市長の裁量に応じて配置されています。

中原市長本人の選挙は当然のこととして、彼が支援する候補者にも同様の恩恵が与えられることも容易に想像できます。


判断能力の衰えた入所者に「この人ですね?」と支援する候補者に誘導する行為をチェックできているとは思えません。

市外の選挙に厳しい施設では、職員から『この人?』と候補者の名前や写真に向かって、指で指し示すことも禁止されているし、複数の職員が立会うそうです。


本人の明確な意思で投票される一般の投票と異なり、他者の介在する余地が生じるこういったケースでは、公正な立会いが求められます。

特に、当たり前のように得票テクニックとして常用されている駒ヶ根では必須です。


途上国や戦乱の中で行われる選挙にはNGO団体が選挙管理に派遣されますが、駒ヶ根市選挙にも、同様の公正中立な団体による立会いの決まりを作ってもらいたい。

現市長の後継候補が、すぐにでも公約として取り上げていただき、「今回の選挙から公約に従って福祉施設不在者投票は第三者の立会いのもとに公正に行うことを選挙管理委員会に申し入れる」くらいの意気込みを見せてくれたら、汚い選挙がなくなるのにな。