・道路特定財源で作る無駄な歩道

渡り初め 吉瀬田切大橋しゅん工式 中日新聞
今日から新年度となり、生活に直結する費用は軒並み値上がりします。

小麦粉、ビール、牛乳、しょうゆといった多くの食料品。

電気・ガスや国民健康保険料などの公共料金。


唯一の例外といってもいいのがガソリンなどの燃料です。

道路特定財源暫定税率が失効することで、一部の利権を潤わせていた資金が国民に還元されます。


30年間も暫定の名の下に余剰資金をむさぼっていた政府は、民主党と国民世論に抗し切れずに「打ち出の小槌」を失うことになりました。

しかし、一ヶ月したら取り返すと宣言もしています。

この”打ち出の小槌”によって橋と道が、駒ヶ根市飯島町で作られました。


3月24日、主要地方道伊那生田飯田線の駒ケ根市吉瀬−飯島町田切間で、約233メートルの吉瀬田切大橋を含む840メートルの区間で供用を開始しました。


伊那生田飯田線の駒ケ根市吉瀬−中川村大草間は、幅が狭く土砂崩落の危険性も高いため改良が進められています。

供用開始になるのは、伊那建設事務所が建設を進める吉瀬−飯島町日曽利間約3700メートルのうち、2001年度に着工した北部840メートルで事業費約22億円。

今後は国道153号伊南バイパスとの連結を含め、大草までの整備を目指すとしています。


道路整備の必要性は認めますが、歩く人がいないのに「広い」歩道を作るのは無駄です。

国から予算を引き出す条件に規格寸法の歩道をセットして整備しなければならないからだと思います。

「橋と道路は必要だが、広すぎる歩道は適度に狭めたい」、と言ってしまうと、予算そのものがなくなってしまうジレンマがあります。


道路特定財源における、あまりにも無駄の多い使われ方が、実は利権を潤す”打ち出の小槌”の実態だと思います。

利権を潤わすために国民を困窮させるガソリン再値上げを、絶対にさせない強い意思表示が求められます。