・超省エネルギー住宅セミナーに参加

新築される住宅の多くは、省エネ性能が低いという事実を知りました。

一部にすぎない次世代省エネ住宅と銘打ったものを除いて、ほとんどの住宅が16年も前の「新エネルギー基準」をやっとクリアしているだけ。

本日開催された「超省エネルギー住宅セミナー」での話の中にありました。

昨日、現場見学会で目にしたぞんざいな新築そっくりの住宅リフォームが特別ではないということになる。


現在の省エネルギー住宅の基準は、平成11年にできた「次世代省エネルギー基準」。

しかし、あくまでも努力目標なので、守っていない粗製乱造住宅がどんどん提供されている。

施主に断熱に対する理解がないのが一因ではあるが、建築業者の社会的な責任感の欠如が根本にあると思う。


新築するなら超省エネルギー住宅は検討に値するだろうが、環境負荷を与えているのは圧倒的に多く建てられている低省エネルギー住宅だ。

本日のセミナーの質問コーナーでも、これらの省エネルギー性の低い住宅のリフォームが重大事であることが述べられた。

100棟の家があるとすれば、1年間に建て替えられるのは2〜3棟。

残りの97〜98棟を省エネ化しなければ効果がないのは明白だ。

だから断熱リフォームセミナーを官民協力して盛大に広める必要を感じる。


そこで課題になるのがリフォーム費用だ。

業者に依頼すれば効果に見合った代金を請求されるし、優れた業者を選べなければ無駄に高価なリフォーム代金をむしり取られる。

日曜大工で手軽に安価に断熱リフォームできる環境があれば、もっと住宅の省エネは普及するのではないか。


窓にプチプチシートを貼り付けるなどの子供だましではなく、高い効果が得られてなお、効果が持続し続ける簡便な断熱リフォーム術。

地域ごとに住宅のタイプは集約できるはず。

住宅のタイプごとに、ホームセンターで手軽に入手できる材料を使って、安価に効果的に断熱できるノウハウを紹介するwebサイトを環境省あたりが主導して作るべきだ。


ホームセンターが主体となって取り組んでも面白いかもしれない。

地球温暖化防止に興味がなかったり、温暖化に懐疑的な人でも、自宅が暖かく快適になるのなら食指を伸ばすはずだ。


レジ袋削減やプルタブ回収といった『労多くして功少なし』にかける熱意と労力を減らして、『功多し』省エネ住宅リフォームに力を振り向けるように識者は声を大にして言ってもらいたい。

巷にまん延する「手軽な温暖化防止対策」の偽善に警鐘を鳴らす必要性を感じます。