・若林の世襲を許す大バカな県民

自民党が壊れ始めた。

昨年の衆院選政権交代した時から宿命づけられてはいたが、ついにその時が来たかという感じだ。

壊滅するのは参院選の後だと思うが、その前に脱出しようとするのは力のある議員たちからだろう。


自民党に離党届を出した与謝野馨財務相を筆頭に園田博之前幹事長代理や参院議員の藤井孝男元運輸相も、同調する構えだが、皆知名度が高く、小さな政党でも存在感を示せる。

残りは、自民党の看板がなければ存在価値がない人たちばかりになると思われる。

これから自民党の議員になろうとする参院選候補たちはどうするつもりなのだろうか。


昨日、議員を失格した若林正俊の話題は、一晩でかすんでしまった。

与謝野氏の動きは、若林問題が自民党やはたまた民主党までも波及することを恐れて画策されたとも考えられる。

少なくともこのタイミングを選んだ一つの要因ではあるだろう。


親の失態は子供とは無縁のはずだが、若林親子の場合は事情が異なる。

子の健太は「父とは別人格」と予想通りの言い訳を発表したが、親の議席をそっくり引き継ぐのでは説得力がない。

自民党長野県連もそれを意識して「健太は公募で選んだ」として世襲批判をかわす考えだ。


4年前から議席世襲が決まっている息子を「公募した」ところで、誰が信じてくれるというのだろうか。

自民党に票を投じてくれるおめでたい長野県民は、これでも「健太は公募の候補だから別人格」と広い心で受け入れるというのだろうか。

リニアを迂回させようとして日本国中から「バカな県民」と罵倒されることが多くなった長野県人だが、典型的な世襲候補を許すようだと「大バカな県民」に格上げされてしまうかもしれない。


大バカは自民党の『公募候補』に票を入れる人だけだよ。

賢明な長野県民は、大バカの仲間入りをしないように心がけましょう。