・井戸水ポンプを交換

ここのところの雨ふりで地下の水位が上がったようで、井戸に水が溜まり始めた。

うちの井戸は、秋から春にかけての半年が空井戸で使い物にならない。

残りの半年は、田んぼに水を張ることもあり実用に耐えるだけの水量が確保できる。


しかし井戸水は飲用に適さない水質だ。

専ら風呂の湯沸かしに利用している。

飲用不適でも浴用には不都合はない。


井戸水はポンプで屋根まで上げて太陽熱で沸かす。

だから5m以上の揚程が必要になる。

一般的な浅井戸ポンプは揚程が20mくらいはあるので問題ないが、我が家の常は「廃品の再利用」なので制約がある。


これまで使っていた日立の井戸ポンプは、ついに寿命が尽きてしまった。

今朝、井戸の水位が上がったことに気が付いたので、半年ぶりにポンプに通電したら動かない。

いつものことだがインペラーとケーシングカバー接触してモーターが回れなくなっている。


ケーシングカバーの取り付けボルトを少し緩めると、モーターが回り出す。

このままだと水が漏れた状態なので、擦れ合う音を確認しながら少しずつボルトを締めつけていく。

定常状態になったところで水圧が上がって圧力スイッチが切れるのを待つ。


ところが、いつまで待っても切れないので、スイッチの圧力設定を下げてみる。

かなり下げないとoffにならない。

これほど揚程が低くなると屋根に水が上がらなくなってしまう。


ケーシングカバーを取り外してインペラーを検査すると、羽根が一枚欠けていた。

ずーっと昔に使われていたものを10年ほど前に廃品として手に入れて、修理しながらだましだまし使い続けていたが、この辺で引退させようと思う。

代わりに数年前に手に入れておいた廃品の井戸ポンプを取り付ける。

こちらは住宅解体現場で廃品となったが、現役バリバリの頼もしい予備機だ。


ところがこちらも動かしてみるとガスケットから勢いよく水が噴き出す。

内部に残っていた水が凍結してガスケットを変形させてしまったようだ。

「ガスケット交換か・・・」と思って、ポンプヘッドを分解してみたらガスケットは切れていなかった。

凍結の圧力で外に押し出されて変形はしていたが、復元力で元通りになった。ラッキー!


古い井戸ポンプを取り外し、後継機に合うように配管をやり直す。

ところが、塩ビ管が硬化してしまっていて塩ビカッターで切ろうとすると途中で割れてしまう。

吸い込み側なので大して圧がかからないからと、多少いびつなままだが接着剤を塗りつけて固定してしまった。


試運転の状態は良好。

屋根までの道中は鳥居配管になっているところもあるので、エア抜きをして準備完了。

明日からは、水道使用量がグンと減る。