・伊那市長選挙で野口と白鳥を比較

全く関与していない伊那市長選挙ですが、関心がないわけではない。

外野の力を借りるかどうかは候補者が決めることで、依頼がないから関与しないだけのこと。

でも、伊那市長が誰になるかで上伊那の方向性が決まってしまうから駒ヶ根市民としても無関心ではいられない。

報道されている情報から両候補者の政治姿勢を比べてみよう。

教育と福祉

子ども政策の違いは、かなり顕著だ。

小学生の医療費無料を訴える野口候補に対して、白鳥候補は一部無料化に限定している。


野口候補は、すぐに小学校卒業まで通院・入院ともに無料にして、任期中には中学校卒業まで拡充するとしている。

小坂・現市長の路線を引き継ぐ白鳥候補は、「患者が集中し、医師の過重労働を招くので心配だ」と言って、子どもの健康を医師の過重労働にすり替えてしまっている。

医療費を無料化すると患者が集中するというのは、嘘ではないが伊那市民をバカにした発言だと思う。

タダにすれば伊那市民は、分別なく医者に押し掛けると言っているに他ならない。


逆の見方をすれば、高額の医療費をちらつかせて受診をためらわせることで医師の負担を軽くしようと考えているともとれる。

児童生徒の医療費無料化は、それほどの金額でないことは駒ヶ根市長選挙の時に試算してみたから分かっている。

どうやら、考え方が福祉思考とは正反対ですね、白鳥さん。

財政再建

財政再建の手法も大きく異なるようだ。

多額の費用をかけて土地を開発し、企業を誘致して税収を増やし借金返済に充てるというのが白鳥候補の基本構想。

副市長としてやってきたことの延長ですが、そうやって借金を膨らませてきたのでは。


一方、野口候補は地域の産業や技術を生かす内発的発展を主張している。

市民参加で事業仕分けを行い、財政再建を図るなど「市政の転換を」と訴える。

官僚主導の自民党的な財政構想が現状の破たんを招いたことの反省が白鳥候補には欠けている。

市民参加と事業仕分けは、これからの政治には不可欠だから、この点では野口候補の政策の方がかなり優位ですね。