・リニアはルートでゴネるより在来線高速化

58%が直線南アルプスルートを支持 リニア新幹線、意見公募


 国土交通省は29日、リニア中央新幹線計画に関する住民や地元自治体などから公募した意見(パブリックコメント)793件の内容を発表した。最大の焦点であるルート選定では、3ルートのうち、東京と名古屋をほぼ直線で結ぶ「南アルプスルート」を支持する意見が58%の463件を占めた。

 パブリックコメントは、7月30日から8月28日まで募集。個人699人と124団体から意見が寄せられた。うち、ルートが3案に分かれている長野県内からが計556件と全体の7割を占めた。

 ルートは、南アルプスルートのほか、諏訪地方を通り伊那谷を経由する迂回ルートと、木曽谷を経由する大回りルートが検討されている。建設・運営主体のJR東海は、所要時間が最短で、建設費も最小の南アルプスルートを主張している。これに対し、長野県内の自治体には、地域振興の観点から伊那谷ルートを求める声が多い。

 パブコメでは、長野県内の意見でも、南アルプスルートを求める意見が81%の453件を占め、伊那谷ルートは37件にとどまった。 =産経新聞 9月29日=

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作らないという選択肢がないという前提なら、効率よく運行できる路線で作るのが当然だからCルートという選択肢しかない。

地域エゴで諏訪を迂回させたい人たちは、所詮は井の中の蛙であって、リニア新幹線が持つ本当の意味を理解できていないのだろう。

地域振興のためにリニア新幹線があると思っているのは、長野県のごく一部の人たちだけです。


パブリックコメントの数は問題ではないといわれていますが、それでも長野県内からの意見の大半もCルートを支持していることの事実は重い。

ルートでゴネるよりも、連携交通網の要求に力を振り向けるべき。

リニアだけ通して、あとはバスに乗ってくれなんて言うJRの傲慢さに乗せられてしまうのでは困りますから。


在来接続線の飯田線を高速化して、リニアと連携させることを確約させることが、関係者が一番やらなければならないことです。