・60cm赤松の梁を薪にしてみた

中部電力浜岡原発が停止する見込みとなりまして長野県民も電気を使い放題の状態から転換が求められます。
寒冷地の長野県では、電気による冬の暖房利用の比重が高い。
電気がないと寒さに凍えなければならない状態になるご家庭が多いのではないでしょうか。


そんな心配をよそに、我が家は薪ストーブなので大丈夫とはいいつつも、来シーズンに向けて薪作りに励まなければなりません。
薪にする木材は、いろんなところから調達してくるのですが、それなりに集まってくるのでありがたい。
今回、薪の材料にするのは建築解体で出てきた梁です。


赤松を使ってあって太いところでは60cmくらいあります。
古材になると堅くなっていて割りにくいのですが、古材ならではの「割れ」をうまく利用すると割りやすくなります。
薪割りに使うヨキは小型でヘッドが1.5kgのものを常用しています。

刃先に特徴があって、先端は鋭利に尖らせて、末広がりになるように作ってあって正三角形に近い形状です。
食い込みが良い反面、食い込みすぎないように改良を重ねた結果、この形状に落ち着きました。


軽い斧で効率よく割るために、振り下ろし方にちょっとコツがあります。
太い薪を割るときには、割れ目をつけるには直線的に振り下ろしますが、割る際には薪に斧が食い込んだ瞬間にヘッドを横方向に回転させる力を加えます。
こうすることで裂く力が働いて効率よく薪を割ることができます。
海外の斧には、重心を偏らせて自動的に回転の力を働かせるという優れものもあるようですが。


もちろんのことですが、狙った位置に正確に斧を打ち込めるという腕前があることが前提です。
太い薪は割れ目をつけるために直径方向に何箇所かに分けて斧を打ち込むので、これが一直線上に並ばないと無駄な労力を使うことになります。
薪割りのうん蓄は人それぞれにあると思うので、参考まで。