・気温と速度とリーフのバッテリー消費

MC前のリーフは暖房に多量の電力を消費する。
気温が0℃だとMC後のモデルに比べて二倍バッテリーを消費してしまう。

冬の遠乗りは、事前の下調べをしっかりしておかないといつも以上に不安なドライブになる。
シミュレーションをバージョンアップさせて、気温による暖房負荷を考慮した電力消費を予測できるようにしてみました。

実例として、来月に新潟県長岡市へ出かけるので、全行程を予測しました。
途中の立ち寄り先は「善光寺参り」で、駐車場は普通充電器を設置している場所を利用する予定です。


※色付きの範囲は、走り切れるかどうか微妙な区間なので、危険回避出来るように普通充電を想定した場合。
 電池残量は自動計算ではありません。

冬以外なら100kmを目安に充電するのですが、12月だと平地で75km、上りだと70kmがやっと。
しかし、数キロワットの補充で乗り切れる区間もあるので、急速充電がないからとあきらめる必要もない。
200Vの普通充電でも30分で1.5kWh補充できるから、電池残量計を1セグメント増やせる。
冬の1セグメントの価値は大きいですからね。

区間ごとのバッテリー消費に目安があると、その先に「行ける」「行けない」の判断ができるようになる。
例えば飯山(日産)から長岡(日産)の区間は、途中の十日町でバッテリー残量が7以上あればこのまま「行ける」
6以下になっていたら普通充電で必要なだけ補充することになりますが、7セグメントまで増えるだけの充電でいいから大した時間じゃない。
売店でお茶をご馳走になるもよし、セブンイレブンでおやつを買い込んだり隣のラーメン屋で腹ごしらえしてもいい。


ところで、シミュレーションしている時に気になったのが車速です。
気温差だけで暖房負荷を算出すると、速いほど通過時間が短くなるから暖房負荷が減ることになる。
でも、速度が上がれば寒さが増すのではないかと疑念が沸いてくる。

そこで、風速と体感温度の関係を参考にして、車速の影響も考慮するようにしました。
冬の走行実績がないので仮定条件での試算ですから、信頼性は高くありません。
実際に走って、試算と照合して精度を高めていこうと思います。


バージョンアップ内容》
・暖房負荷
リーフに標準装備されている4kWのヒーターで外気温マイナス15度に対応できると仮定して負荷を算出する。

・車速
体感温度の計算はミスナールの改良計算式から湿度の影響を除外して算出する。

・転がり摩擦抵抗係数
冬期はタイヤの転がり摩擦抵抗係数が増えるしスタッドレスタイヤに換装するので、気温の低下1℃につき1%増えると仮定した。