劣化知らずのリーフ

巷の初期型リーフは11セグが当たり前、10セグもあちこち、9セグもチラホラという感じです。
うちのリーフもご多分に漏れずセグ欠けに向けて猛進しますが、再生ドライブと劣化防止コントロールで、購入当初よりもバッテリーの状態は良好です。

Leafspyの記録が残っている一番古いものは2013年12月で、
AHr=56.53
SOH=86%
Hx=72.73
です。

現在は、
AHr=58.47
SOH=89%
Hx=77.55
です。

※セグ欠け(12セグ→11セグ)の変化点は概ねSOH=83%です。

【2015年の変化】

2015年に入ってからの変化は↓のグラフ。

気温が低い時期は劣化が止まるが、温かい地域にロングドライブに出かけると電池温度が上昇して劣化してしまう。
関東と伊豆へ出かけたことでSOHが84%まで低下し、Hxは71を切るまで劣化してセグ欠け寸前になったところで、所要で静岡に出かけた帰りと翌日朝に再生ドライブを実施してSOHを88%まで回復しました。


【直近の変化】

そこから、先日は北陸路へ出かけたことでHxが73を切りましたが、ドライブの帰り道に再生させたことで年初の状態まで回復しています。
日常は、劣化防止コントロールの効果で平衡状態を保っています。


【バッテリー劣化と再生のメカニズム】

バッテリー劣化と再生のメカニズムは明らかではありませんが、対症療法で1年半、3万キロ、見かけ上は劣化していません。

何をしているのか度々尋ねられるので、簡単にまとめておくと、
再生ドライブは、急速充電後にアクセルべた踏みと回生3ドットを繰り返す。
劣化防止コントロールは、SOC<40%または電池温度<14℃を維持する。
の二点です。

グラフが右上がりになっているところが再生ドライブで、水平になっているところが劣化防止コントロールです。


再生ドライブは再現性が不安定で、必要な条件は判っているものの条件をどの環境で与えれば再生するのかは未解明です。

また、バッテリーに過度のストレスを与えることになるので化学的な劣化は促進すると思われます。
実際には化学的な劣化よりも、電池制御の未熟な技術水準による見かけ上の劣化が大幅に上回っているので、うちのリーフは性能が維持できているのだと思います。


【今後のリチウムイオンバッテリー再生】

バッテリー再生ドライブに取り組み始めた当初は再生だけのために時間を費やしていましたが、今では遠出の帰り道に必要にして十分に再生できているので無駄がありません。
このペースだと、日産が想定していると言われる1万キロで1%+1年で1.5%の劣化ベースに8月には到達できそうです。

これだけ工夫して初めて想定に乗るのでは、日産の想定が間違っていたと言わざるを得ません。


走り方で見かけ上の劣化が回復できるのだから、メーカーがソフトを改良してくれれば改善するはずです。
やらないのか、できないのか。
日産に聞いても教えてくれません。