最短充電

所要で彦根市への片道200kmを三日間で二往復する機会があり、充電時間を最短にする走行にチャレンジした。
彦根ICから駒ヶ岳SAへの積算標高は約2千5百メートル。
単純標高差も600メートル以上ある。
電気自動車には最難関区間の一つと言える。

この時期でも最低気温は氷点下であり、冷え切ったバッテリーは受け入れられる充電量が少なくなって充電に長時間を要する。

この区間を走行するために必要な電力は約20kWh。
バッテリーウォーマーを使わない充電ならば30分充電を三回することになり合計で1時間半。
不安に駆られてお代わり充電すると2時間以上を充電に使うことになる。

そこで、バッテリーウォーマーを使ってバッテリーの温度を上げ充電時間を短縮する。
さらに、必要最小限の充電にとどめ、充電器の出力が低下する領域では充電しない。


その結果、最短の充電時間は30分と実証できた。
途中の尾張一宮PAで充電している先客がいたが、一ヵ所分をスルーする余裕を見てあるから次の内津峠PAに向かうことにして充電待ちの時間ロスはゼロだった。

バッテリーが劣化(セグ欠け)して航続距離が短くなったリーフでも、バッテリーの状態を最適に保ち、効率の良い充電プランを取り入れることで新型リーフに匹敵するドライブも可能になる。

ただし、各充電施設間を走行するために必要な電力を正確に知ることは一般ユーザーには不可能。
日産がナビに正確な消費電力計算能力を組み込んでくれれば誰でも効率の良い充電プランが立てられるようになる。

新型リーフに搭載されることを期待している。