・適性を判断する

合併が当面は白紙となったが、市政の顔ぶれが変わる訳ではない。
また、第一次平成の大合併が終われば、第二次がやってくる。
自分の任期中に何とか合併にこぎつけたい駒ヶ根市長が狙っていない訳はないと思うのだが。


駒ヶ根市の平成17年度予算が審議されるが
直前まで合併を前提にしてきたのだから合併特例債を当て込んでいたことは明白。
まして、これまた特例債を見込んだ行財政改革5ケ年計画に基づいているのだから、
 「予算は(中略)自立を前提に編成いたしております・・・」
は嘘。


合併が頓挫して躓いたことによって狂い始めた現市政の歯車を修正するためには、
狂いを招いた根源を絶たなければならないと思う。
このままずるずると行けば泥沼にはまって抜け出せなくなる。
最近のリーダー没落の例で言えば、NHKの海老沢会長に近いと思う。
自分の感覚と視聴者の思いの違いに気が付かずに、
結果としては惨めな末路をたどった。
ワンマンで強引なところは中原市長に良く似ている。
中原市長に提言したい。
 「NHKの振り見て我が振り直す」


経済発展のためだといって箱物を作り続ければ、
建設費に加えて膨大な維持管理費に市の財政は押しつぶされる。
竜東に相次いで建設した「シルク博物館」「ふるさとの家」だけで、
表に出ている赤字が年に5000万円。
実際の経費はその数倍の数億円になっているはず。
作ることだけが目的だったこれらの施設のために、確実に市の財政に負担が生じている。
作らなければ億単位の金が浮くんだから。


ところで、観光の拠点にするはずのこの施設群は、
市民の健康拠点にすり変わろうとしている。
膨大な赤字をごまかすために市民のための施設ということにするのだろう。
こんなところからも、お金の使い方に展望がないことが良く判る。
緊縮財政の今後の市政に適した才覚を備えていない。

駒ヶ根市長は公約を果たせないことがはっきりしたことで、市民に審判を問う義務が生じている。
辞任すればあっぱれだが、少なくとも出直し選挙は最低限必要だろう。