・産廃処理で苦しむ住民


長野日報へのリンク 『焼却炉の操業停止確定 穴山産廃訴訟の上告棄却 』

駒ヶ根市中沢の穴山にある産廃処理場の操業が停止されることが確実になった。
ここは「大成産業」が違法な産廃処理を長年続けていたところです。
所管する保健所や駒ヶ根市が本気で取り締まらなかったために住民が裁判を起こしていたものです。


なぜ住民が裁判を起こさなければ違法操業を止めさせられなかったのか・・・。
駒ヶ根市にはお隣の東伊那にも産廃業者の残材が残されたままとなっています。
市では「保健所がやることだ」として当事者ではないと逃げ腰でした。
判決を受けての市長のコメントでも「当事者ではないが」と責任逃れを忘れていません。


駒ヶ根市が最も力を入れている土木事業には産業廃棄物が付いて回ります。
事業を推進する過程では産廃業者への取締りよりも、円滑な事業遂行を優先したことがあったはずです。
その結果、違法操業を取り締まることができなくなり行政の無策を司法が裁断することになりました。


今後は市の職員も県の委嘱を受けて産廃業者の摘発の権限を持つことになりました。
すでに、大成産業は操業停止を見込んで更に目に付きにくい場所に違法操業の拠点を移しているかもしれません。
これからは「当事者ではない」が通用しないことを肝に銘じて、
土木業者の利便優先を捨てて、市民のための行政指導を徹底してもらいたいものです。