・地域の防犯を高める

一昨年の5月10日には、駒ヶ根市内で強盗事件が発生し、犯人が小学校の敷地内で自殺する事件がありました。
現場は東伊那郵便局ですが、犯人は追いかけられたことで逃走し、小学校の敷地内(体育館の脇)に停めてあった乗用車に立てこもり、ナイフで自殺したと聞いています。


新聞でも、取り上げられていました。
・伊那毎日新聞へのリンク 『東伊那小防犯訓練』


各学校では警察などと連携して防犯訓練を行い、不測の事態に備えていますが、
児童への危険は、人が犯罪者となる事件ばかりではありません。
5月の大型連休の期間中には、交通事故の死者が142人も出ています。
人が犯人の事件だと、一人が死んでも大きく報道されますが、
車が犯人だとほとんどの場合は、新聞の片隅の扱いです。


今の社会は車に大変に寛容です。
他の機械が原因で人が死ねば、機械の安全対策の不備が問題視されます。
しかし、車は基本的に人身事故が防げない構造になっていますが、
技術の限界だとして危険なままの状態で走り回っています。


車は危険だけれども現状ではそのまま使わなければならないと妥協するとなれば、
通行人との接触の機会を減らすような安全な道作りが求められます。
駒ヶ根市内の道路は安全でしょうか?
小学校や中学校の関係者に聞いても、危険な通学路の改善を市に要望しても何もしてくれないと嘆く声が聞こえてきます。


バイパスに多額の資金を投じる前に、その一部を使って児童が安全に通学できる環境を確保してもらいたいと思います。
通常ならば、いつ起こるかわからない強盗事件は起きました。
いつ起きてもおかしくない交通事故への備えは強盗事件よりも緊急性が高いはずです。


東伊那小学校では事件が起きた事を教訓に、その日を防犯の日として訓練する一方で、
東中学校では生徒が重傷を負った車による人身事故の教訓はまったく生かされていません。
学校がいくら安全にしようと思っても、校内のことには手を尽くせますが、
通学路は行政が怠慢なままではどうしようもありません。


児童を預かる教育委員会のボケた頭と、道路を管轄する職員やこれを統括する市長や理事者など、欲に目がくらんだ連中を何とかしないと、本当に子供が犠牲になる重大事故が起きます。
それほど市内の通学路は危険です。