・環境意識は北高南低


温暖化防止やエネルギーなどの話題がマスコミで取り上げられることが増えてきました。
地球規模の問題意識を、地域の視点で捉えることができるようになってきた現われだと思います。


しかし、登場する地域名称を見るとかなりの偏りが感じられます。
断トツに多いのが「箕輪」。
試しに伊那毎日新聞のニュースを使って「温暖化 エネルギー」で検索してみます。


・伊那毎日新聞 記事・写真検索

ずら〜と、箕輪の文字が並びます。
他は、駒ヶ根と伊那がわずかにあるだけ。


また、地域住民の繊細な環境問題意識が感じられたのが、辰野の「電磁波による健康被害」。
辰野町小野区で、携帯電話基地局が保育園や小学校の近くに設置された問題です。
NTTによる住民説明会には、区民70人が参加したというから驚きです。
多くの住民が、微弱な電磁波の害について危険意識を持っていることに感心させられました。


電磁波に関する健康被害は、危険性の立証が十分でないために、事業者の都合が優先しています。
環境問題の先進地では、電磁波を発する危険性のある施設は、子供が通う学校などの近くには建てられません。
法律で禁止しているところもある。

  • イギリス政府は、「携帯電話の使用禁止」を全国の学校に通達。
  • スウェーデン政府は、2〜3mGを超える地域での幼稚園、保育園、学校は閉鎖


先進地と日本の現状の違いを一言でいうと、

  • 先進国では、「安全が立証されなければ危険」
  • 日本では、「危険が立証されなければ安全」

人の安全、生命が第一と考えている先進地と、事業者の権利を優先する日本の違いが見えてきます。


事業者のエゴを変えさせるのは、消費者の強い意識です。
子供を犠牲にしてまで、利便性を追求したいとは思わないでしょう。
携帯電話を使っている方は、身近な教育施設の近くに基地局があるかどうかを確認しましょう。
環境問題の意識が相対的に低い、上伊那南部の住民は特に意識を高める必要がありそうです。