・日本の首相は人気投票で

信濃毎日新聞がまともな記事を書いているぞ、と連絡が入りました。
自民党総裁選挙に絡んで、安倍氏の独走を懸念したコラムです。
・信濃毎日新聞 『今日の視角 ナショナリズムの暴走に注視を』


「おやじ(故安倍晋太郎元外相)の志を受け継いでいく」と後援会主催の激励する会で言ったとか。
親父さんが総理大臣だったなら解るのですが、外相だった方の志を継ぐといわれても、総理大臣になりたい方の意思表明としてはいささかピントがずれているように思えます。
小泉路線の継承が主な政策のようですが、小泉さんのどこを評価して、どこを評価しないのか、はっきりとしてもらいたい。


最近の全国ニュースを見ていると、自民党安倍氏をどこの派閥が支持を表明、といったものが目立っています。
どれもこれも安倍氏支持ばかりで、総主流派体制が築かれようとしていることに危惧を感じます。
小泉さんのときに外野に置かれたことの反動で、みんな仲良し仲間だぞ的な政府自民党になっていくんでしょうか。


一方で、小泉首相靖国参拝問題を正面から批判した加藤議員は、自宅や事務所に放火されてしまう。
政治家らしい信念を持った行動が危険に晒されている。
どうして日本はこんなに政治が貧弱な国なのだろうかと疑問に思います。


小泉さんが作り上げた劇場型政治の舞台は、まだ機能していて安倍氏を主役に押し上げようとしています。
郵政民営化で熱狂的なファンと化した国民は、一時は冷静になる気配を見せていたものの、小泉さんの靖国参拝のパフォーマンスで再び劇場の観客へと引き戻されてしまいました。
今の小泉総理大臣は、ワイドショーで一躍有名になった「騒音おばさん」と大して変わらないように思えてしまう。


こんな状況下で、総理大臣になる人を人気投票で選んでよいのだろうか。
小泉さんの継承者として、二番煎じを受け入れて日本の政治は良くなるのだろうか。
どうにも安倍さんは政策で選ばれる状況にはないように思えてならない。


市政、県政で精一杯なので、国政の奥深くを理解しているわけではありませんが、昨今のニュースを見て不安が脳裏をかすめます。
さらに、自民党が差し向けた村井氏を知事に当選させた信濃毎日新聞が批判していることで、頭の中が混乱してしまっています。
信毎が批判的だということは、これを率いる小坂氏(津島派)は安倍氏を支持していないということなのだろうか。


津島派では自主投票となる方向だが、所属議員74人の大半が安倍晋三官房長官を支持する見通しで、安倍氏の優位は一層強まる見込みとなっているようです。
小坂氏はあえて流れに逆らおうとしているのでしょうか。
それとも、表向きは安倍支持派に属しておいて、自分の主張は御用新聞に肩代わりさせようとしているのだろうか。


う〜ん、ややこしくて分からない・・・。