・公正な選挙を求めて選管に要望

駒ヶ根市選挙管理委員会に市民から要望書が手渡されました。

駒ヶ根市長選挙に立候補している北沢候補が、駒ヶ根市職員労働組合(市職労組)と取り交わした口約束をもとに支援を受け、市職員が選挙運動に従事していることに対して、公正な選挙が行われない恐れがあると指摘されました。

伊那毎日新聞 「市民が公正な開票を申し入れ」

長野日報にも記事が掲載されています。

要望書の要旨

要望書では、

・市職労の発行文書によると北沢候補と市職労は職員との関係、政策について協議し合意したとされている。

・この合意をもとに市長選で北沢候補への推薦を決めている。

・市職労では推薦決定を全組合員に通知し、北沢候補への協力を求め、ハガキ書きなどの選挙運動を始めている。

・特定の候補者の選挙運動に従事した者が投票の開票に携わることに関して、有権者としては公正を欠くと考える。

の前提をもとに、下記の3点について要望が示された。


1.市職労組員にあって特定の候補の選挙運動に従事した者は開票に関与させないよう配慮する

2.選挙運動に従事した者が特定困難なら全市職労組員を開票に関与させないように配慮する

3.公正な選挙が行われることを示すため、開票作業者を開示する


要望書が提出された後の選挙長との話し合いでは、北沢候補と直接協議した市職労幹部が開票に関与する予定であることが事務局によって認められました。

少なくともこれらの市職員については開票から外すようにとの口頭の申し入れもありました。

不正が疑われる福祉施設不在者投票

選挙長との話し合いの中で、老人ホーム等で行われる不在者投票についても、不正が疑われるとの問題点が指摘されました。

この点について選挙長は「おっしゃる通り、心配している」と吐露しました。


駒ヶ根市長選挙を統括する最高責任者が、選挙の公正さについて不安を抱いていることが明らかになったのは驚きです。

選挙長は、県の選挙管理委員会とも協議して対策を検討しているが、地区代表の立会いなど具体的な方策については、実際に働きかけを進めていることを明らかにしました。


昨年の県議選でも指摘があり、選管として危機感を抱いており、選挙長が施設を回って「不正が行われることがないように」と注意したこともあるそうです。

選挙長が市民に直接、選挙の公正さに不安を抱き、対策に苦慮している心情を表に出したのは、駒ヶ根の選挙において、一面では希望が持てるが、反面ではそれほど中原市政によって不正な選挙が横行する土壌が作られた証でもある。


選挙管理委員会の選挙長の言葉からも、市政の継続がもたらす弊害を考えずにはいられません。


記者会見の模様、候補者への要望書など、明日につづく。