・ミスター年金、長妻議員講演会

加藤 学 Blog 「衆院候補の伊那谷奮戦記」より先週の土曜日(9日)に行われた「衆議院議員 長妻昭講演会」の内容を読者投稿していただきました。

     ◇          ◇

長妻昭議員講演 「どうなってる、どうする私たちの年金」

  1. 道路特定財源に関連して多数の天下りがあり、多くの随意契約が行われている。(税金の無駄遣い)
  2. 会場の人の七割くらいがまだ社保庁に年金確認をしていない・・・どんどん行って確認して下さい。
  3. 年金問題は本来ならば年金担当課長クラスで処理できる話であったが、役所が問題に対応しないため、総理大臣にまで問題が上った。国民をなめている。
  4. 年金を取り戻した人の最高額は2,800万円余(96歳)、その次が2,750万円(87歳)1,000万円以上が81人以上に上る。(これらは社保庁調査でなく偶然に見つかったものがほとんど。)
  5. 3月末までに年金特別便が850万人に届くが、それらは「ほぼ記録が抜け落ちている国民」を対象。
  6. 厚生年金は昭和17年から、国民年金は昭和36年から始まった。厚生年金を創設した官僚の回顧録には・・・『年金をどうやって使うか?「巨額の積立金で日銀総裁よりも大きな権限を持てる・・・」「天下りも何千人もできる・・・」「どんどん使える・・・」』ということが書かれており、制度創設当時からそんなことを考えていた。 今、その通りのことが起こっている。グリーンピアなど・・・すでに6兆円が年金以外に使われていた。(参加者に現在の政府は無駄使いしているか?の質問にほぼ全員が挙手した)
  7. 紙台帳の照合は社保庁解体前の2年間で終わらせるように要求しているが、厚生労働大臣はあいまいなことを言っている。8億5千万件の紙台帳が残っており、コンピュータ入力の記録と照合し正しくするように政府に強く要望している。
  8. 2年後の社保庁解体に向けて来年度予算には3,300万枚の紙台帳処理の費用しか計上されていない。25年かかる。国家プロジェクトでやるべき。
  9. 三者委員会に査定を依頼しても10年後でないと自分の番にならないのです。
  10. なぜこんな問題が起こるのか?永田町の外国人記者曰く。「官僚と政治家の戦いなどということは考えられない・・・官僚は政治家の部下であるはずなのに、日本では官僚に口出しできない。人事権を官僚が握り、大臣には任命権がない。」(防衛省守屋次官と小池大臣の罷免・辞任事件など、おかしなこと・・・)
  11. 中央官庁には130人の局長さん以上の官僚がいる。民主党が政権を取ったら、その130人全員から辞表を預かり、人を見て任命する。政党・大臣が人事権を持つことが根本的に重要なこと。政治家がしっかりしないと・・・(現政権のように)天下りバンクなどを作っている場合ではない。
  12. 年金は組織と制度を見直すことである。民主党では「国税」として納めてもらう。今のような財務省のチェックが無い特別会計では21兆円の年金(厚生・国民・共済など)を官僚がチェック無しで使えるために天下り団体へ資金が流れる。(そのため、利権を持っている与党・官僚は法案に反対する)
  13. 国からの天下り28,000人、4,500団体には半年で6兆円の税金が流れている(平成18年度半期)
  14. 官僚をコントロールできる政権でないと年金(を含めた)「改革は出来ない!」
  15. 日本の年金積立金150兆円の中からグリーンピアなどへ流れた。
  16. HAT‐KAZシステム(ハット−カズシステムと読みます)が日本の問題である。昨日の国会でも「一人に対して4回の天下りを国が斡旋しており(平均年収2,000万円くらい)これは異常。国家公務員法違反ではないか?」と追求した。
  17. 一般会計(80兆円)+特別会計=209兆円の財政支出から個別に精査・計算して15.3兆円の縮減が出来るはず。 自民党は「根拠を示せ」というが、彼等に「では自民党はいくら削れるのか?」と聞いても返事は無い。政府に聞くと400億円だという・・・会計監査のデータ。 民間のコンサルタントに聞くと放漫経営の企業なら3割は無駄を省けるという。
  18. 質問「年金問題は政治家が悪いのではなく、役所が悪いのだと思う」・・・答「年金記録の破棄を命じた官僚3人(存命)への国会(予算委員会)での質問を提案したが反対しているのは自民党の理事たちである。民主党提出の年金流用法案を国民の反発を恐れて否決せず、議論せずに期限切れに持ち込んでいるところをみても、自民党は官僚とつるんでいる。
  19. 加藤学さんはイギリスなどでの経験を十分生かせる人です・・・よろしくお願いします。

     ◇          ◇

この講演内容を知って、それでも自民党政権が続くことを願う人がいるとしたら、人の心を失っていると考えたほうがいいですよ。