・中原市政の負の遺産はソフト不足

駒ケ根地域自立支援施設完成式駒ヶ根市のHPによると、駒ヶ根地域自立支援施設の見学会が開催されます。

駒ヶ根市では、(旧)観成園建物の内部改修工事をして、駒ヶ根地域自立支援施設の用途に供するための事業をすすめ、このたび完了し、関係施設(つくし園・伊南桜木園・中間教室)の入館の運びとなりました。この施設についてのご理解とご支援をいただくため、見学会を開催します。

◇ 日時 平成20年2月29日(金) 午前10時から午後3時まで
◇ 会場 駒ヶ根地域自立支援施設 (上穂栄町23番3号)

中原前市長が箱物行政の権化だったことは、これまでにも何度も紹介してきましたが、この施設は彼の置き土産といってもいいかと思います。

市長としての最後の仕事がテープカットだったからです。


施設運営を検討してきた関係者によると、居場所のない、支援を必要な子ども(主に軽度発達障害)のための、デイケア施設として計画されているようです。

会議がこれまでにも1・2回開かれ、身障者施設の代表と福祉課、保護者もいたようです。

施設運営の実態を研究するために、大町市の施設見学にも昨年行っています。


しかし、会議には身障者施設運営に詳しい専門家はおらず、身内の情報交換に終わってしまっているのではないかとの危惧が抱かれています。

子どもサポートなどの各種団体に声をかけずにやっている会議に批判の声も上がっているようです。


駒ヶ根市の箱物に運営能力が不足しているのは事実なのですが、中原市政の負の遺産として市民が改善しなければならないものの一つです。

補助金を獲得して有利な条件で箱物や道路を作ることを市長の手腕と取り違えていた中原前市長は、作った後の事は考えない人でした。

作ることには長けていたが、それに比べて運営する能力が劣っていたといったほうが的確かもしれません。


前市長の最後の仕事となったこの施設も、運営に優れたノウハウを投入するとの指示があったとは思えませんので、関係者が危惧するのも当然です。

駒ヶ根市は新たに箱物を使いこなす政策に転換すると聞いていますので、無策に作り続けられた無用な施設を、有用な施設に変身させるためのソフト事業に力をいれることと思います。


冒頭の写真は、作ったこと(改修ですが)を祝う中原前市長と、その左に一人おいて市長選で後継者として落選した候補も映っています。

なぜか、社会福祉協議会のトップに居座り続けている。

前市政の負の遺産を払拭することの難しさを示す写真だと思います。