・2つもICが必要か

駒ヶ根市は、中央道・駒ケ岳サービスエリアに自動料金収受システム(ETC)専用の
簡易型インターチェンジ(スマートIC)を導入するか検討を始める。


素朴な疑問です、必要だから作るのか?
駒ヶ根市のことだからきっと違うのでしょう。
作りたいから作る。

    • 中日新聞 「スマートIC導入、是か非か 中央道・駒ケ岳SA」 記事全文→*1


先日も、おもしろかっぱ館という、建設工事が主目的の文化施設のことを書いたところです。
教育費を削ってでも、ブロンズ像を作り続ける文化投資の是非が問われています。
必要なものにさえお金が回らなくて困っているのに、不要なものを作る検討をしていることに驚きです。


スマートICは県内に3箇所で実験が行われていますが、これらと駒ヶ根の状況はかなり違います。
人口3万人の小規模自治体である駒ヶ根には、すでにICがあります。
それも、SAのすぐ近く、直線距離で3kmです。


こんな近くに2つもICが必要なわけがない。
検討するまでもないことは、誰が考えても分かりそうなものです。
しかし、それをまじめに考えようとするところが中原駒ヶ根市長のすごいところ。
無駄なものでも利用価値はあるとの屁理屈でこれまでにもいろんな物を作ってきました。


これまでは、市内の無駄な施設ですから、市民の税金を無駄遣いするだけで済んでいた。
ところが、ICとなると広域施設となって、無駄遣いを全国に知られてしまう。
そんな恥さらしな事は止めてもらいたい。

中原駒ヶ根市長の本音

半年前になりますが、市議会で中原市長がスマートICの効果を強調し、
積極的な取り組みを打ち出していました。
・長野日報 『「スマートインター」導入を検討 中央道駒ケ岳SA 』


表向きは慎重に検討すると言っていますが、本音では何とかして作ってしまいたい。
中川村や飯島町のために作ってやるんだ_と言っています。
将来の資産は借金つきでも有難がられると信じている、村井知事と瓜二つ。

*1:駒ケ根市は来年度から、中央道・駒ケ岳サービスエリア(SA)に自動料金収受システム(ETC)専用の簡易型インターチェンジ(スマートIC)を導入するか検討を始める。現在、全国31カ所でスマートICの社会実験が行われていて、その成果や問題点を精査した上で、導入の是非を判断する。多額の地元負担が求められるため、費用対効果も慎重に考慮することが欠かせない。(平井剛)スマートICは、サービスエリアやパーキングエリアに設置するETC専用出入り口。ETC搭載車の増加に伴い、既存のインターチェンジ以外からも出入りできるようにすることで、高速道の有効活用や地域経済の活性化を進める狙いだ。国土交通省、地元自治体、高速道路会社の3者が協議会を設け、2004年度から本格導入に向けた社会実験が開始。県内では上信越道佐久平PA、小布施PAと長野道の姨捨SAに仮出入り口が設置されている。通常の料金所に比べて建設費が安く抑えられるが、それでも設置には数千万−数億円かかる。また、料金徴収施設の設置と管理運営費は高速道路会社が負担するが、一般道から高速道へ接続する道路は地元自治体が整備しなくてはならない。利用者が少なく、管理運営費が料金収入でまかなえない場合、自治体が会社側の赤字を負担する恐れも出てくる。このため同市まちづくり推進部は「造ったはいいが、利用者が少ないでは地元負担が増すだけ。設置された場合の安定した需要がどれだけ見込めるか、慎重に算出しないといけない」と話す。小布施PAや姨捨SAなど全国18カ所の実験が今月末で終わる。明確な成果がなければ本格導入を断念する所も出てくるだろう。ただ、IC開通による周辺開発などの経済効果も無視できないだけに、まちづくり推進部は「地域振興の利点も踏まえ、ある程度時間をかけて導入の是非を検討したい」としている。