・春の便り、”蕗の薹”の味覚は大切

朝の冷え込みは依然として続いていますが、日中は日を追って温かくなってきました。

庭の”ふきのとう”もひょっこりと芽を出し始めています。

早速「ふき味噌」にして、季節の味覚を味わいました。


蕗の薹(ふきのとう)は、蕗の種類によって大中小と大きさが異なり、味も違います。

苦味が強いものはふき味噌にして風味を味わい、淡白なものは天ぷらにして美味しくいただきます。


多い年には百以上収穫できたのですが、敷地の整備の時に蕗の生育地にも手を入れなければならなくなり、1〜2年は出来が悪かった。

でも、今年は削り取った地面からも”ふきのとう”が顔を出し始めたので、復活の兆しが見えてきました。


山野草が楽しみなこれからの時期ですが、自然味豊かな食材を食べることは、味覚を育てる上でとても重要なのだそうです。

いまだに殺虫剤の混入原因がはっきりしない「中国製ぎょうざ中毒事件」では、味が変だと思ったかどうかが症状の違いに現われています。

「苦い」と思いながらも食べてしまった18歳の男性は食べ続けて意識を失い、市川市の家族は子供4人のうち、すぐに吐き出した二人は軽症だったが下の二人が食べてしまい5才の女児は意識不明の重体に。


「苦い」は毒性のシグナル、「酸っぱい」は腐敗のシグナル、といわれます。

人工的に作られた味覚に馴らされてしまうと、危険を察知する本能が磨かれません。

”野のもの”が楽しみなこれからこそ、子供たちに多様な自然の味覚を授ける好機だと思います。