・市民会議費を削る市議に物申す

駒ケ根市議会3月定例会 伊那毎日新聞駒ケ根市議会6月定例会は23日、本会議を開いて杉本市長が選挙公約の中でも掲げてきた「仮称・100人委員会」を具体化した「まちづくり市民会議」を設置するための予算案126万円から「食糧費」約26万円を減額した修正案を可決しました。

理由は、

ほかの市民会議の場合、市の方からお願いをして結論を導き出す会議であり、目的も明確。しかし、今回の市民会議は自由に議論する中で目的を見出していくというもの。今の段階で食糧費という名目の予算を盛り込むのはいかがかなものか。各個人に支給される報償費の中でやり繰りしてもらうこともできる。

100人に百万円だから一人には一万円。

報償費とは名ばかりで、交通費が支給されるのがやっとの状態。

議員の言う「ほかの市民会議」に参加している一人として言わせてもらえば、その交通費さえ支給されません。

市民会議は市民の自己負担で成り立っているのが現状です。


熱心に取り組んでいる市民会議は、議会に勝るとも劣らず実のある論議と成果を発揮しています。

苦しい市の財政状況も把握しているので、身銭を切ってでも市のために一肌脱ごうという市民の善意で成り立っている。

やっていることに大した差はないのに、市議は市民会議に比べれば多額の歳費が支給されている。


他方の議会は、一部の議員を除いて、市の議案の重箱の隅をつつくのが精一杯。

市民会議の提案を超えられるような優れた施策が提示されることは稀有なのが実情です。

やっていることの中身で報償費を判断すれば、市民会議、特に分科会で実質的な中身を形作る専門部会などは、議会よりも優れた議論をすることがあるのだから、相当の謝礼が支払われても不思議ではないはず。


市民会議にもいろいろあるので一律支給というのはどうかと思うが、拘束した時間に対して最低賃金に相当する程度の謝礼を支払うように議会として提案するほうが筋ではないだろうか。

我が身を振り返ることなく、優れた働きが期待される市民会議を一段見下したような今回の議会の対応は、市民の力なくしては成り立たない駒ヶ根市の将来像を築くスタートに水をさしてしまった。


この際だから提案するが、駒ヶ根市程度の議員は有償ボランティアにしたほうがいい。

所得に応じて生活保障としての議員歳費は支給するが、所得が十分な方は自腹で活動してもらう。

市民は、市民会議では実際のところ自腹で活動しているのだから、同程度の活動しかしていない議員にも同様の負担があってしかるべし。


少なくとも、私が昨年に市民会議等に費やした時間と労力は、市議会議員のそれを越えています。

しかし、頂戴したのは交通費の一部のみ。

だからといって市議会議員並みにもらっては貰いすぎになるので、自腹を切らずに済む程度に報償費は増額するべきだと思います。


予算が足りなければ議員歳費を削ればいい。

議会の力不足を市民が補ってやっているのですから当然です。