・市議会定例会の一般質問

9月13日から、駒ヶ根市議会定例会の一般質問が行われます。
議会の一般質問は、あらかじめ質問内容が通告されているので茶番劇の一面もありますが、
市政に物申す議員の資質を判断する上では、大事な儀式の一つです。


駒ヶ根市議会議員の中には、まったく一般質問をしようとしない落第議員が何人かいます。
少し前の議長経験者で、ヤジだけが得意な無能議員もその一人です。
一般質問をすれば有能かと問われると困りますが、議員の権利として与えられた機会を
活かしている点では評価できると思います。


任期中に一回も一般質問に立たないような議員は、議員としての存在価値がないといわれても仕方がない。
議員年金欲しさに議員の地位に居座っているだけの無駄飯食いと卑下してよいのではないでしょうか。
市民にそう思われたくなければ、議員の権利を履行して市民の代弁者としての責務を果たすべきです。


質問者と質問事項は下記の通りです。

質問者 質問事項
猿田 洋子 災害時の情報伝達方法について
大沼 邦彦 財政の見通し
  ポカラとの市民交流
  職員の採用について
竹内 正寛 出産育児一時金の支給方法に関する改善策について
  副市長制の導入でトップマネジメント体制の改善を(助役・収入役の廃止)
  自殺対策の推進について
小原 恒敏 汚水排水を垂れ流さない施策を
  ご当地ナンバーを考える
  品目横断的経営安定対策に向けての現時点での問題点は
坂本 裕彦 切石浄水場施設更新と水道料金
  市の借金(市債だけではなく)が増え、減少できない原因は
  学校通学路の安全と見直しは
塩澤 崇 自然災害に備えた治山、治水対策
  活性化に団塊の世代のパワーを
澁谷 宣吉 自主防災について
  市活性化のために引き続き企業誘致を
宮澤 清高 ご当地検定駒ヶ根」版の導入について
長谷部 芿人 年間6千万円の借地料の軽減策について
  自立して頑張っている高齢者に支援を
  煙草と携帯灰皿条例の制定について
馬場 宣子 17年度決算から考える19年度予算への取り組み姿勢について
  生活保護は市民にとって安心の最後の砦


質問の順番で並べてありますが、質問の「質」にはかなりの違いがあるように思えます。
市民の関心は、駒ヶ根市の財政状況の悪化に向けられています。
健全財政の体裁は整えていますが、あの手この手を使った健全化偽装を疑っているのです。


質問事項を見て、財政に切り込んでいる議員はどれだけいるでしょうか。
偶然かもしれませんが、共産党系の3議員と市民派の長谷部議員に限られています。
他の議員の質問は、市の職員の言葉を借りれば、
「議会で質問するほどのものではない」
すべてとは言いませんが、各課の担当課長にでも申し入れすれば、検討してもらえる程度のものです。


市の職員に見下されるような質問では、一般質問に立ったとしても単なるパフォーマンスでしかありません。
「質問しないとブログで批判される」なんて危機感持っている議員はいないでしょうね。
市民の利益の代弁者としての議員の本質を見誤らないでもらいたい。
地域の利益誘導との違いは、改めて言うまでもないことです。